教育

最近なにかと話題の「ディープラーニング」は英語学習にも役立つのか

英語のイメージ

スマホの顔認証、Googleの検索エンジン、Amazonの商品レコメンドなど、身近な生活で便利に活用されている「ディープラーニング」ですが、英語学習にも活用できれば、普通に勉強するより効果的な英語学習ができるのではないか、と期待してしまいますよね。

英語学習はモチベーションの維持が難しく、勉強が長続きしなかった経験を持つ方も多いでしょう。しかし「ディープラーニング」は英語学習のモチベーションキープにも役立てることができるので、英語学習でこれまで何度も途中で断念してしまった方にもおすすめです。

そこで今回の記事では、英語学習のうちどのようなところで「ディープラーニング」を活用することができるのか、また「ディープラーニング」の活用により本当に英語学習を効率化できるのか、についてお伝えしていきましょう。

ディープラーニングってどんな仕組み

そもそもディープラーニングとは何かわからない方もいますよね。最近AI(人工知能)と一緒にディープラーニングという言葉が話題になることが増えましたが、結局それって何?って疑問に思っている方は多いでしょう。

ディープラーニングとは英語表記はDeep Learningです。これを日本語では「深層学習」といい、簡単に言うと人間の脳神経回路を模した仕組みのこと。

最近、このディープラーニングを英語に役立てようとする動きがあるんです。例えば有名な「ポケトーク」の音声翻訳にもこのディープラーニングが使われています。

それでは次から、ディープラーニングが英語学習でどのように使われているのか具体的にみていきましょう。

「ディープラーニング」の活用により個人に最適化された練習問題の提供が可能

最適化した問題集のイメージ

まず、英語以外の学習でも言えることですが、市販の練習問題を解いていて「簡単な問題ばかりだなぁ、、、」とか「難しくて解けない問題ばかりだなぁ、、、」と感じたことはありますよね。

市販の問題集は、初心者から中級者を対象としたレベルで問題が構成されるため、半分くらいは自分のレベルに合わない問題を解くことになり、「学習時間に対する成果」という視点では効率的な学習を行うことは難しいでしょう。

これに対し、「ディープラーニング」を活用した場合はどうでしょうか。

「ディープラーニング」は学習者が過去に解いた問題の回答率を蓄積、分析することで、学習者が苦手な問題を中心に練習問題を構成することが可能。

学習者は、自分の得意な問題を無駄にたくさん解いたりと、時間をかけることなく、またレベルが高すぎる問題に頭を悩ませすぎることもなくなります。

これによって今の自分のレベルにあった弱点を克服する練習問題だけを集中して解くことができるため、効率的な学習ができるでしょう。

「ディープラーニング」による正確な目標設定とスコア予測

スコアのイメージ

ところで、英語学習を途中で断念した経験はありませんか。ほとんどの人が「英語を話せるまで勉強を頑張ろう!」と思って学習をスタートしますが、途中でモチベーションが低下して学習を断念してしまいますよね。

では、何故途中でモチベーションが低下してしまうのでしょう。

モチベーション低下の1つとして、「進捗状況が分からない」ことが原因として挙げられます。

英語学習に限らずですが、日々の学習の中で「目標に対し自分がどの位置にいるの?勉強してきた成果は本当にあるの?」と不安になってしまいます。進捗状況を確認することが出来ないためにこのような気持ちになってしまうのでしょう。

これに対し、「ディープラーニング」を活用すれば、過去の学習者の進捗状況を蓄積・分析することができるため、今の自分と同じレベルの学習者が、TOIEC800点を取るまでにどれくらいの時間がかかったのか、どの程度の量の練習問題を解いたのか、など目標までの学習量を参考値として表示することができます。

学習者は、目標に対して今の自分がどの位置にいて、目標を実現するまでにどれくらいの学習が必要なのかをある程度イメージ出来るため、英語学習に対するモチベーションを維持しやすくなりますよね。

「ディープラーニング」による音声認識により発音を矯正

音声のイメージ

そして、「ディープラーニング」は発音練習にも活用することができます。

「ディープラーニング」で学習された音声認識を用いることで、学習者が発音する文章を、単語単位で高精度に認識することができます。

学習者の発音とネイティブの発音を、単語単位で細かく発音比較を行うことで、単語毎にどれだけ正しい発音であるかをスコア化することができるのです。

例えば「l」「r」「th」のように日本人が苦手な発音については、これらの発音を含む単語を多く含む文章を発音練習問題として優先的に出題することもできるので、効率的に苦手な発音を学習できます。

隙間時間に最適な練習問題を自動セレクト

隙間時間のイメージ

社会人で英語学習をしている方は、通勤電車の中、昼休み、仕事の休憩時間、待合せまでの空き時間、など、数分から10分単位の隙間時間も使って効率的に勉強を行いたいですよね。

そんな時、各練習問題に対する過去の学習者の回答までの平均時間を「ディープラーニング」で学習することで、指定された隙間時間に適切な練習問題を自動的に出題することができます。

学習時間がなかなか取れない忙しい社会人の方でも、このような機能があればより効率的な英語学習が可能になるでしょう。

目的別問題最適化

目的の整理のイメージ

英語学習の目的は人によって様々。学生であれば学校のテストや受験が目的ですし、社会人であれば資格試験(TOEIC、英検)や実務での利用が目的になるでしょう。

「ディープラーニング」を活用することで、英語学習の目的に応じた最適な練習問題を出題することができます。
例えば、仕事で英語を利用する場合でも、営業なのか技術系なのか、で利用する単語や表現が変わってきます。また、業種にしても、医療系なのか観光業なのか、はたまたアパレル業なのかにより、よく使う単語が変わりますよね。

そこで、「ディープラーニング」で過去の練習問題を業種や業界別に自動分類し、さらに過去の学習者の正解率からレベル分けを行うと、学習者の目的やレベルに最適な練習問題を出題することが可能。

学習者としては、最初に英語学習の目的を詳細に登録するだけで、その目的に特化した頻出表現、単語を集中的に学習することができるのです。

 

英語学習のイメージ

今回は、英語学習における「ディープラーニング」の活用方法についてお話ししました。このように「ディープラーニング」を活用することで、学習者のレベルや目的に応じて最適な学習が可能になることが分かりましたよね。

過去の学習者の学習履歴をデータとして蓄積した上で、ディープラーニングで分析することで、目標までの勉強量や学習時間を把握しながら学習を進めることができるため、英語学習のモチベーションをキープできるでしょう。

また、忙しい社会人の方にとってはありがたい隙間時間を有効活用した学習も可能になるなど、「ディープラーニング」を英語学習の様々な場面で役立てることができます。

ディープラーニング自体は英語学習用のアプリなどで利用され始めています。ですので、今すぐ英語学習に役立てることは可能です。

今から英語学習を新たに始めようとしている方も、過去に英語学習を断念した経験のある方も、今回の記事をきっかけに「ディープラーニング」を活用した新たな英語学習にチャレンジしてみましょう。

コメントをどうぞ

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました