AI(人工知能)と健康管理

これで姿勢矯正はバッチリ!?AIを搭載した姿勢分析ソフトたち!

整体のイメージ

AI(人工知能)を使って姿勢分析するといったいどんなふうに評価をしてくれるのかちょっと気になりますよね。

姿勢は人に指摘してもらわないと、自分ではなかなか気づかないもの。もし「直さなきゃ!」と思っても、一瞬胸を張ってすぐに忘れてしまうのが日常でしょう。

実は姿勢は、想像以上に私たちの生活に大きな影響を及ぼしているんです。肩こり・腰痛・膝痛の原因になるのはもちろん、抑うつ感などなんと心理面にまで! そしてこれらは怖い生活習慣病の原因にもなります。

また子どもなら集中力が低下して勉強がはかどらなくなります。それだけでなく、なんと人格形成にまで影響があるのです。猫背だと自信がなさそうに見え、周囲からは否定的な言葉を浴びせられがちで、すると自己肯定感が育たずマイナス思考に陥り自信がなくなり…と悪循環。大人でも心当たりのある方、多いのではないでしょうか。

このようにとても放っておけない姿勢問題。ですからAI(人工知能)が姿勢分析してくれたらきっといいアドバイスをしてもらえるでしょう。

そこで今回は、AI(人工知能)がどんな評価をしてくれるのか、具体的な姿勢分析ソフトをご紹介します。

姿勢分析とは

姿勢のイメージ

そもそもAI(人工知能)による「姿勢分析」とはどういうものなのでしょうか。まずは「姿勢」と「分析」の意味を辞書で調べてみました。

姿勢:からだの構え方。また、構え。かっこう。
分析:複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること。
ですから姿勢分析とは、「からだの構えを、一つ一つの要素に分け、構成を明らかにすること」という意味になります。立位なら、身体のそれぞれの部分の高さや傾き、といったところでしょうか。

ですが今まで姿勢を分析するには整体師など専門家に施術をしながら診てもらったり写真で確認するしかありませんでした。

さて、そんな姿勢分析ですがAI(人工知能)が姿勢分析をしたらどのようなことが「明らかに」なるのでしょうか。4つの分析ソフトを例に挙げてご紹介しますので、順に見ていきましょう。

世の中の姿勢分析ソフト、システム事例1「ザ・ボディコンディショナ」

ザ・ボディコンディショナのイメージ

まず最初のAI(人工知能)による姿勢分析ソフト事例は「ザ・ボディコンディショナ」。上半身のマーカーの動きを3Dセンサを使って分析するシステムです。

使い方は、普段着のまま肩・両腕・腰に専用ベルトを装着して、指示通りの簡単な動きをするだけ。ベルト装着から結果レポート印刷までたった3分で完了という手軽さです。上半身のマーカーの位置を専用の小型アンテナがキャッチし測定するシステムになります。

測定する際の動作は

  • 腕上げ
  • 側屈
  • 前屈
  • もも上げ

この4つのみ。画面インストラクタ一の動きを見ながら、音声の指示通り動けばいいので、体力のないお年寄りでも無理なく測定できます。

たったこれだけでAI(人工知能)が姿勢分析すると、

  • 筋肉が固くなりやすい場所を詳しい説明とともにイラストで表示
  • 身体のバランスから予想される歩き方をイメージ表示
  • 脂肪がつきやすい部位のイラスト
  • 未来体型予測のイラスト
  • 総合評価が100点満点で表示
  • 測定結果から最適な運動プログラムを動画で案内

こんな風にいろいろわかるのです。

測定したのは「前屈・ももあげ」など4種類だけなのに歩き方まで分析できるし、未来体型は・・・できるなら見たくないような(笑)。でも、ここは目をそらさず現実を受け止めましょう。おススメされる運動プログラムを続ければ未来は変えられるのです。

筋肉が固い部分はストレッチ運動、脂肪がつき易いところには筋力トレーニング、というように、身体の歪みに応じた運動のアドバイスが受けられるので間違いなくスタイルアップにつながります。

Wellup ザ・ボディコンディショナ

世の中の姿勢分析ソフト、システム事例2「ゆがみーる」

ゆがみーるのイメージ

次の事例は「ゆがみーる」。

「ゆがみーる」は腰・膝・足首のマーカーの位置から、身体の歪みを測定するシステムです。

姿勢は、腰と両膝、両足首に専用ベルトを巻いて専用マットの上に立ち、普通のデジタルカメラで3枚(正面、横、膝を曲げた姿勢)の写真を撮るだけ。あとはパソコンでソフトの指示に従って操作すれば「姿勢」「筋肉」の2枚のレポートがすぐにプリントアウトできます。このレポートは身体の歪みが一目でイメージできる写真やイラスト入りで、理想の姿勢になるための「推奨トレーニング」も提案してくれるのです。

「ゆがみーる」は、専用カメラでなく、普通のカメラで測定できるのが大きな特徴でしょう。

利用者(柔道整復師など専門家)の声は、

  • 今まで、「姿勢の歪み」を言葉や鏡ではうまく伝えられなかったので助かる。
  • トレーニングの結果が数値ででるのでモチベーションアップになる。
  • 服を着たまま測定できるので簡単。

なかなかの評判です。中には

  • これでも十分簡単だが、写真を撮ったら自動でプリントアウトしてくれるともっといい

というお声も。技術としては実現可能でも、価格との兼ね合いが難しいところですよね。

ゆがみーる

世の中の姿勢分析ソフト、システム事例3「シセイカム」

シセイカムのイメージ

事例最後になるAI(人工知能)による姿勢分析ソフトは「シセイカム」。3Dセンサ、Kinect(キネクト)を使用したシステムです。

Kinect(キネクト)とは光学センサなどを複合的に搭載した3Dセンサ。位置や動き、顔、声を瞬時に認識する事が可能。「通常のカメラ撮影」と「目に見えない近赤外線を利用した距離(奥行)測定」によって位置を特定します。

マーカレス(マーカーが不要)なので使いやすく、幅広い分野で活用されているのは納得ですよね。

この専用カメラ(Kinect)の前で4種類のポーズ(正面、屈位、側面、背面)を撮影すると、姿勢の歪みや身体のねじれがレポートで確認できます。専用ベルト装着の手間がなく、計測からレポート出力まで1分間しかかからないので、イベントなど大勢が集まる場所でも使いやすいのが特徴です。

測定結果は、

  • 姿勢タイプ(猫背・反り腰など)
  • 14指標の姿勢チャート
  • 首・肩の傾き
  • 筋肉の傾向から、ストレッチが必要な場所を図で表示
  • 個々の歪みに合わせた推奨ストレッチ

これらを写真付きで解りやすく説明してくれます。

「シセイカム」はKinect(キネクト)を使用しているため、他のシステムに比べて圧倒的に短時間で測定・評価がすることが可能。

次に、これらの姿勢分析が可能になった技術、「姿勢推定」についてご説明します。

TOWAHITECH  シセイカム

姿勢分析ソフトを実現する技術、姿勢推定とは

aiのイメージ

姿勢推定とは、「画像・動画からヒトの姿勢を推定する」技術です。

今回ご紹介したAI(人工知能)による姿勢分析ソフトは、肩・腰・膝といった骨格の重要なポイントとなる部分の位置・動きから、姿勢はもちろん、身体の歪みまで分析してくれるシステムでした。中には「筋肉の固い部分」や「脂肪のつきやすい部分」まで! とても解りやすい解説でしたよね。これらの分析はAI(人工知能)によって、姿勢を推定する技術が向上したから可能になったのです。

AI(人工知能)による姿勢分析はディープラーニングを利用した画像分析により、今もどんどん進化しています。

例えば最近では、専用の3Dカメラではなく普通の2Dカメラの画像から、マーカなしで骨格を検出できるようになっていたりも。実用化されるまでの過程では、ポイントとなる部分が隠れていたり、背景と紛らわしい場合の検出が課題でしたが、今ではその問題もAI(人工知能)によってクリアしています。

複数の人物が1枚の画像に写っていても、同時にそれぞれの動きを推定・検出でき、スマホ1台でも骨格測定できるというのですから驚きですよね。

 

整体師のイメージ

今回お話したことで、AI(人工知能)による姿勢分析ソフトは、マーカを使用するタイプ、専用の3Dカメラで測定するタイプなどいろいろな種類があることがわかりました。

AI(人工知能)の姿勢分は、商品を実用化する為には、操作の簡易性・コスト・なども重要視されるので、なかなか難しい点も多そうです。でもせっかくの技術、私たちの生活の中にもどんどん取り入れていきたいですよね。また、AI(人工知能)による姿勢分析の技術は、日常のあらゆる場面で応用されています。

  • 工場作業員の動作を分析することにより、作業効率化や安全対策
  • 保育施設や老人ホームでの異常検知
  • コンビニやスーパーなどでの防犯

この他にもさまざまな分野で活用されています。

さて、今回はこのようにAI(人工知能)技術を使ったソフトのお話をしましたが、10年後はどんな未来が待っているのでしょうか。今も技術は進歩し続けているように、今後の未来もどんどん新しい商品が実用化され私たちを驚かせてくれそうですよね。今回ご紹介したソフトはどれも個人で手軽に使うにはまだ難しいものばかりでしたが、この先技術が進歩することで誰でも手軽に姿勢分析を利用できるようになるでしょう。

今回姿勢診断ソフトをご紹介しましたが、AIZINE(当サイト)を運営している大阪のAI(人工知能)開発会社「お多福ラボ」もAI(人工知能)で姿勢診断できるソフトを提供しています。タブレットから1分で姿勢診断ができるので、気になった方は、ぜひこちらのサイトをご覧ください。

AI骨格分析システムPosen

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