最近はタブレットやスマートフォンでさまざまなゲームやアプリが楽しめるようになり、今度はそれを「自分で作ってみたい」とプログラムを始める入門者が増えてきましたよね。
現在はインターネット環境とパソコンがあれば誰でもコンピュータプログラムを作れる時代になったので、以前よりもコンピュータプログラムを作成するプログラミングへの注目度が高くなりました。
社会人の中には副業や将来を見据えてプログラミングを学び始める方が増えており、また2020年4月からは小学校プログラミング教育がスタートするので、これから子供たちのプログラム入門者も増えていくでしょう。
このプログラミングを学び始める上で上達のカギになるのが、学ぶプログラミング言語の選択です。
プログラムを作るプログラミング言語にはさまざまな種類があり、中には難しい言語があるので選択を間違えると学習の途中で挫折してしまう入門者もでてきます。そしてそれぞれのプログラミング言語には得意なこと不得意なことがあります。
例えば「ゲームを作ろう」と思っても開発に使うプログラミング言語の選択が間違っていれば作ることができません。
このようなこともあるのでプログラム入門者だと、どのプログラミング言語で学び始めればいいのか迷いますよね。
そこで今回は、プログラム入門者が学びやすいプログラミング言語の選び方や学習方法、そして習得した先にあるメリットについてお伝えしましょう。
プログラム⼊⾨者はまずモチベーションを保とう
これからプログラムを学び始める入門者には「ゲームを作りたい!」「Webサイトを作りたい」など、それぞれが目指す「ゴール」があるのではないでしょうか。
プログラミングに限ったとこではなく「ゴール」にたどり着くために大切なのはモチベーション(動機・意欲)を保ち続けることです。プログラム入門者も最後までモチベーションを維持できれば、途中で挫折することなく「ゴール」できます。
そこでモチベーションの維持するためのポイントを2つ紹介します。
プログラミングを学ぶ前に明確な目標を立てよう
誰でも何か行動を起こすときには、何らかのキッカケがあって動き始めますよね。この行動を起こすキッカケを言い換えると目標にもなるのです。
ですが誰でも難しいより楽なほうを選んでしまうものです。
このことと同様に後者のように漠然とした目標だと、学習の途中で難しい問題が立ちはだかったとき「プログラミングは難しいので他でカッコよさを追求しよう」と心変わりして諦めやすくなってしまうでしょう。目標が漠然としているとこのような事態も考えられるので、キッカケとは別に明確な目標設定が必要なのです。
そして学習の途中で難解な壁で立ち止まったなら、一度原点であり「ゴール」になる目標を思い返して「なぜ自分はプログラミングを学んでいるのか」を再確認し、そして学びきった先にある楽しそうな自分をイメージして学習していきましょう。
学習環境を整えよう
2つ目のポイントはプログラミングを学習するために必要な環境整備です。
プログラミングの学習を進めていくと必ず疑問や難問がでてきますよね。そしてこれらをどう解決していくかがモチベーションを保ち続けるポイントなります。
誰しも分からないことが解決できないと嫌気がさして、人によっては諦めてしまう方もいるでしょう。そのためこういった状況に陥らないためにも、学習を始める前に問題解決方法を用意しておく必要があるのです。
このように問題解決できる方法があればストレスを抱えることもなく、学習もスムーズに進めることができモチベーションの維持につながります。
*1 プログラミングに特化したQ&Aサイト
勉強するプログラム⾔語を決めよう
プログラム入門者にとって、どのプログラミング言語を選んで学び始めればいいのか難しい選択と最初にお伝えしました。
そもそもプログラミング言語とはコンピュータに人間の意思を理解してもらうための言葉です。
例えば日本人が日本語の話せないアメリカ人に意思を伝えるためには英語、ドイツ人にはドイツ語を使いますよね。同じようにコンピュータに人間が意思を伝えるためにはプログラミング言語を使用するのです。
ですからその中でもJavascript、PHP、Ruby、Pythonはプログラム入門者にオススメできる学びやすいプログラミング言語。それではこれらそれぞれの特徴について紹介していきましょう。
JavaScript
実際にどのような箇所に使用されているかというと、Webサイト上でボタンや詳細検索画⾯を表示させる動作に使用されており、この他にもWeb系の開発で多用されているほど、現在ではWeb系開発には欠かせない存在です。
そして最近ではIoTやAIの分野にも使用されています。
JavaScriptの学習にはメモ帳とブラウザがあれば、作成したプログラムを実際に動かし確認しながら学習できるのでプログラム入門者でも楽しく学べます。また入門者の中にWebサイト作りに興味があり余裕があるのなら、Webサイトに必須のHTML*2とCSS*2も学んでみましょう。
ちなみにJavascriptはJava言語と混同されることが多いですが、まったく違うので覚えておきましょう。
- JavaScriptにできること
Webサイト、WEBアプリ、スマホアプリ、ゲーム
*2 HTMLとCSS
HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシートと呼ばれWebサイトを作成するために開発されました。WebサイトではHTMLでサイト内の文章構造を定義してCSSで飾り付けが行われています。よくプログラミング言語として間違った認識をされることがあるので注意してください。
PHP
実際にfacebookやSafari、Chrome、Yahoo!などを始めとして多くのWebサービスで使用されているので、他の言語と比べてもPHPに関する情報がWeb上にたくさんあり、プログラム入門者にとっても学びやすいと言えます。
PHPもJavascriptと同様にHTMLとCSSとの関わりが多くなるので、余裕があればこの2つも学んでみましょう。
- PHPにできること
Webサイト、Webサービス、Webアプリ
Ruby
Rubyのコンセプトに「ストレスなくプログラミングを楽しむ」とあるように、プログラムの記述が少なく済むので難易度が低くプログラム入門者にとっても学びやすいと言えるでしょう。
- Rubyにできること
Webアプリ、API*3作成、スマホアプリ、スクレイピング*4、SNS、ブログ
*3 API・・・ソフトウェアの機能を共有すること
*4 スクレイピング・・・Webサイトの情報収集・抽出
Python
Pythonはコードがシンプルで読みやすいのでプログラミング⾔語の中でも扱いやすくプログラム入門者にも学習しやすくなっています。
- Pythonにできること
AI(機械学習・深層学習)、Webサイト、Webアプリ、Webサービス、ゲーム、スマホアプリ(Android)
ブロックチェーン開発、スクレイピング、データ処理・分析・解析
紹介した4つのプログラミング言語はそれぞれ違った特徴を持っていますが、どのプログラミング言語も基本は同じです。
そのためどれか一つのプログラミング言語を習得すれば、次に学ぶプログラミング言語も理解しやすくなるので、まずは一つのプログラミング言語をしっかりと学習していきましょう。
⾃分にあった学習⽅法を選ぼう
さて、プログラミングの学習方法についてお話しましょう。
そのため迷うこともなく学習を進められ、分からないことは講師に相談しながら自主学習と並行してレベルアップしていくことができるでしょう。
Web上にはプログラミングについて解説してくれている動画や学習サイト*5もあるので、これらを活用してプログラミング学習を進めると効果的です。そして疑問や分からないことはteratail(テラテイル)などのQ&Aサイトを利用して解決方法を導き出していきましょう。
*5主な学習サイトには以下のサイトがあります。
プログラム⼊⾨者におすすめの参考書
ところで、プログラミングに関する参考書はさまざまな種類が出版されているので、どれを選べばいいのかプログラム入門者にとって悩みどころですよね。そこで初めてプログラミングに触れる入門者にも分かりやすく解説してくれている参考書を紹介します。
おうちで学べるプログラミングのきほん
プログラム入門者の中には「まずはコンピュータプログラムの仕組みを学びたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
スラスラ読めるJavaScriptふりがなプログラミング
プログラム入門者にとって初めて見るプログラムは何を書いているのか分かりませんよね。
プログラム入門者にとって「プログラムが読めない、分からない」は挫折してしまう原因の一つ。そのため本書ではプログラムの読み方を振ってプログラム入門者にとてもやさしく解説してくれています。
いきなりはじめるPHP〜ワクワク・ドキドキの⼊⾨教室
数あるPHP参考書の中でも、プログラム入門者がつまずいたり、迷ったりするポイントをとことん解消してくれる内容になっているのが本書「いきなりはじめるPHP〜ワクワク・ドキドキの⼊⾨教室」です。
3ステップでしっかり学ぶRuby⼊⾨
プログラミングの基礎をしっかりと学びたいと考えているプログラム入門者は多いのではないでしょうか。
いちばんやさしい Python⼊⾨教室
以上、この4冊は入門者に理解しやすい内容の参考書を選んで紹介させていただきました。
この他にもさまざまな参考書があるので、自身のレベルが上がれば参考書を選び直して学びを深めてください。
プログラム⼊⾨者におすすめのオンラインスクール
そしてプログラミングの学習方法として「教えもらいながら学ぶ」とお話しましたよね。この方法としてプログラミングスクールがあり、このプログラミングスクールには通学型とネットを通じて受講するオンライン型の受講方法があります。
通学型だと時間に余裕があれば通うことができますが、プログラム入門者の中には社会人で仕事が忙しく、自宅で学べるオンライン型を希望する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは誰でも自宅から都合のいい時間に受講できるオンライン型のプログラミングスクールを2校紹介しましょう。
TechAcademy
TechAcademy(テック・アカデミー)は豊富なコースで25,000⼈以上を育てた実績を持つオンラインスクールです。
そして週2回、現役のエンジニアでもある講師と1回30分のビデオ⾯談で何でも相談できる体制を取っているので、受講生にとってはスムーズに学習できる環境が用意されています。
CodeCamp
CodeCamp(コード・キャンプ)はこれまでに1万6000⼈以上のエンジニアを輩出している⼈気のオンラインスクールです。
この2校以外にもさまざまなプログラミングのオンラインスクールがあります。それぞれ受講時間や受講、サポート体制に違いがあるので、気になるスクールがあれば各サイトで詳細を確認し自分に合ったオンラインスクールを選んで受講してください。
プログラムを学んだ場合のメリットとは
さて、ここまでプログラミングを学習する話をしてきましたが、そもそもプログラム入門者にとって、プログラミングを習得した先にあるメリットとは何でしょうか。
それぞれで得られるメリットに違いはあるでしょうが、大きく見て誰にでも得られるメリットが2つ考えられます。
コンピュータプログラムはさまざまな分野で使用されています。これから将来にかけて普及していくIotやAI(人工知能)にもプログラムは欠かせません。
そのためプログラムを学んでいくと最新テクノロジーを知る機会も増え、自分でプログラムを作成できるようになればIot機器やAI(人工知能)を自ら開発することも可能になるのです。
プログラム入門者の中には就職を視野に入れている方もいらっしゃるでしょう。現在プログラミングができるIT人材は不足しているので、プログラミングを習得すればプログラマーの仕事に就職しやすくなり、実績を積めば将来フリーでも活動できるようになります。
このようにプログラミングを身につけることは、将来を見据えればプログラム入門者に大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。
今回はプログラミング入門についてお話しました。
プログラム入門者にはまず学びやすいプログラミング言語から入ることをオススメします。
そしてプログラミング言語が決まったら、次に重要なのが学習方法の選択です。学習方法には大きく分けて独学とプログラミングスクールを利用する方法があります。
どちらを選択するのかは選ぶ方の事情で変わりますが、やはり独学よりもプログラミングスクールを利用するほうが効率よく学習でき、中でも都合のいい時間に気兼ねなく受講できるオンラインスクールがいいでしょう。
しかし紹介したように最近ではプログラミングを分かりやすく解説している参考書がたくさん出版されており、それに加えて解説動画や学習サイト、情報交換サイトが多数Web上に出ているので、これらをうまく活用することで独学でもプログラムを十分に身につけられます。
プログラミングは簡単ではありませんが、さまざまなツールを活用すれば誰でも習得できるスキルなのです。
そしてプログラムはIotやAIに欠かせないシステムなので、習得しておけばこれから将来に向かうあなたにとって非常に大きな力になり人生の見通しも明るくしてくれます。
少しずつでもいいので自分に合った選択をしてプログラムを習得していきましょう。