ここ数年、AI(人工知能)が発達してきています。AI(人工知能)とは、人間の思考回路を機械で再現することです。
ですがまだAI(人工知能)よりも人間の方が0から1を生み出す能力や応用能力は優れています。現段階でのAI(人工知能)は、あるルールに従った業務などの単純作業は得意であっても、人間特有のコミュニケーションや突発的な発想がないために、新しいものを生み出すのが苦手で、まだまだ人間の知能が勝っている部分が大半です。
これを技術的特異点(シンギュラリティ)と呼ぶのです。
そこで今回は、技術的特異点(シンギュラリティ)とは何か、また私たちができる準備などをご紹介しましょう。
そもそも技術的特異点(シンギュラリティ)とは何か
技術的特異点(シンギュラリティ)とは何でしょうか。
技術的特異点(シンギュラリティ)はAI(人工知能)が自身でフィードバックを行い改良、そして新しい知能を身に着けていくスピードが人間による技術発展のスピードと並ぶ時点を指しています。
そして2045年問題を裏付ける理論は、「収穫加速の法則」というものがあります。この理論は「技術的進歩が指数関数的成長パターンに従っている」というもとで提唱され、つまり時間がたてばたつほど爆発的な成長を遂げ、やがて人間を追い越して圧倒的な差をつけていくとされています。
ですから実際問題世界中の学者たちは、技術特異点(シンギュラリティ)は2045年よりも早く訪れると提唱しているのです。一方で、物理学的には指数関数的成長は永遠に続くものではなく、一時的なものであるとして技術的特異点(シンギュラリティ)は訪れないと提唱する学者も。
また、社会学的には一般論、成長曲線はシグモイド関数を描くとされていて、成長期と衰退期に分けられるため指数関数的成長は続かないとされています。
すでに計算速度や分析などのホワイトカラー業務においては、人間よりもはるかに早く正確に業務をこなすことができていますよね。ですから今後人間を上回る分野が広がっていき、やがて全ての能力において人間を上回り、AI(人工知能)が世界経済を回すようになるかもしれません。
技術的特異点(シンギュラリティ)が訪れたら私たちができることとは
こうして、訪れるかもしれない技術的特異点(シンギュラリティ)ですが、私たちにできることとは何でしょう。それではそれについて3点ほどご紹介いたします。
最新技術のトレンドをしっかり勉強しておく
近年の最新技術のトレンドとしては、「AI(人工知能)」だけでなく「ブロックチェーン」、「クラウド」、「IoT」、「ビックデータ」などさまざまな技術が登場しています。そしてそれらは我々の生活をより便利にそして豊かにしていますよね。
ですが、実際に私たちが使っている技術について、あなたは簡単に原理を説明できますか。
AI(人工知能)関連の技術でいえば、「自動運転」、「ニューラルネットワーク」、「機械学習」などが挙げられますよね。まずは私たちの生活に浸透した、これらの技術について勉強し、常にトレンドに敏感になることがまずできることでしょう。
最新技術を使ってみる
そして最新の技術を実際に使ってみることはとても大事。
このように実際に最新技術を使ってみることは、勉強することと同様、今後の流行についてこれなくなることを防ぐことができます。技術的特異点(シンギュラリティ)後の社会になっても最新技術に対して抵抗なく迎え入れ共存することができるでしょう。
自分のやりたいことを今一度整理する
ところで技術的特異点(シンギュラリティ)がやがて訪れた時に、人間はもう働かなくてよい世界が訪れるとしたらあなたは何をしますか。
今まで労働に充てていた時間が全て自由時間になったらあなたは何をしようか考えてみてください。自分の好きなことだけをして生きていくことが可能になるかもしれません。そのなかで今から熱中できる分野を探しておくのも立派な備えです。
今回は技術的特異点(シンギュラリティ)について紹介いたしました。これは、爆発的なAI(人工知能)の発展によって、人間の知性を超えて私たちの生活に大きな変化をもたらすということでした。
現段階では、人間が上回っている分野が大半ですが、どんどんAI(人工知能)が上回る分野が増えていくでしょう。そのような社会を私たち人間は受け入れなければなりません。そのため私たちはあらかじめ準備をしておかなくてはなりませんよね。
その準備は様々あります。具体的に何をすればいいかわからない!という人は、今回紹介した
- 最新技術のトレンドをしっかり勉強しておく
- 最新技術を使ってみる
- 自分のやりたいことを今一度整理する
の3つについてまずは考えてみてはいかがでしょうか。
普段から最新技術のトレンドを追って、実際に使ってみて、やりたいことを考える。普段からこの習慣を身に着けていずれ来るであろう技術的特異点(シンギュラリティ)に備えましょう。