AI(人工知能)と健康管理

【最新版】AI(人工知能)でヘルスケア業界に起きた大革命を徹底分析

【最新版】AI(人工知能)でヘルスケア業界に起きた大革命を徹底分析

平均寿命がのびた現在、長生きする人も増えましたよね。そんな長寿社会を支えるのが、医療です。100年前の日本人の寿命は40歳前後でしたが、今の寿命は80歳を越えて倍以上の期間を生きることが出来るようになった点を考えると、その進歩に驚くでしょう。

まえだまえだ
まえだまえだ

私の祖母ももう90歳になりましたが、いまだご存命です。医療の進歩ってすごい。

実は最近、ヘルスケア業界にAI(人工知能)が使われるようになりました。すると医療について今まで病気にかかってから行うシステムから、新たに病気を予測して予防するシステムに変わろうとしています。

今後、私たちが生きる上ではヘルスケアは必須。それなら、AI(人工知能)を使ったヘルスケアを活用すれば、健康で長生きというのも夢ではありません。今から将来どんなサービスや商品が使えるのか、知っておくのも一つの手です。

ということで、今回は「AI(人工知能)が導入されたことによって起こったヘルスケア業界の変化」についてお伝えしましょう!

そもそもヘルスケアとは

健康のイメージ

まず、「ヘルスケア」という言葉の意味について解説します。

ヘルスケアとはその名の通り、「健康を維持する為の行動・健康管理」のこと。もともと「ヘルスケア」とは健康に過ごすための治療を指していましたが、今は病気の「予防」を指すようになりました。

この背景としては、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が普段の生活から予防できるようになったことがあります。例えばこのような生活習慣病が原因の場合、運動不足や摂取したカロリー・脂質などを気にする必要がありますよね。また、日本人の死因の1位である「がん」も、検診の段階で早く発見すれば、症状を抑えられるようになりました。

このような予防策をとることで、社会保障費を少なくするだけでなく普段通り生活を送ることができるでしょう。治療をする、となると体力が衰えたり、精神的に負担がかかったりしますよね。そうならないようにするためにも、ヘルスケアによる予防が必要です。

実際に病気の予防と私たちが医療や薬で治療するには、ほぼ同じコストで同じような効果があるとわかったのだとか。それなら、病気になる前に普段から病気を予防したいですよね。

まえだまえだ
まえだまえだ

やっぱり病気はなる前に防ぎたい!風邪ですら寝込んだら何日も動いたり仕事できないのに、ましてや大きな病気で倒れてしまうと怖いよ。

特に寿命が長くなった現在では、本来の寿命だけでなく少しでも立って歩ける状態である「健康寿命」を長くする必要があります。少しでも健康に長生きするために、今ヘルスケアの需要はどんどん高まっているに違いありません。

では、なぜそんなヘルスケアの市場にAI(人工知能)が参入したのか、次で詳しく見ていきましょう。

ヘルスケア業界にAI(人工知能)がもたらされた理由

医療とロボットのイメージ

では、なぜヘルスケア業界においてAI(人工知能)が使われるようになったのか説明します。

デジタルヘルスによって、日常生活のデータを集めることができるようになったから

1つ目の理由としては、AI(人工知能)が私たちの健康管理に適しているからです。

最近のヘルスケアの変化に欠かせないのが、「デジタルヘルス」という言葉です。デジタルヘルスとは、スマートフォンやSNSやアプリで健康情報を集める技術を指します。つまり私たちの日常生活のデータを集めて健康に対するアドバイスをもらえるのです。例えば最近登場したスマートウォッチを始めとした身につけるコンピュータであるウェアラブル端末も、デジタルヘルスの一つ。

まえだまえだ
まえだまえだ

私も最近スマートウォッチをつけて生活しています!結構血圧や疲労度、睡眠の質を見ることができて、良い感じです。

※実際にスマートウォッチで健康管理をした記事はこちら

ヘルスケアでは私たちの健康に関するデータを分析することで、これからなりうる病気を予想します。このデータの分析を得意としているのが「AI(人工知能)」です。

AI(人工知能)はビッグデータと呼ばれる膨大なデータを分析し、特徴や共通性を見つけたり今後の動きを予想するのに適しています。つまりAI(人工知能)をヘルスケアに使うことで、デジタルヘルスによって集めた健康管理のデータを分析し、より正確に病気を予測できるようにな離ました。

その結果、AI(人工知能)を搭載したヘルスケアの商品・サービスなどが次々に登場しました。

医療に対してもAI(人工知能)が使われるようになったから

もう1つの理由として、AI(人工知能)の発展により、医療でも活用されるようになった点があります。それにより医療診断システムにAI(人工知能)が使われるようになったことが挙げられます。

※医療に対するAI(人工知能)活用事例はこちら

例えばレントゲン画像をAI(人工知能)に読み込ませて、今まで判断できなかった病気を判断できるようにする技術を開発しています。また、症状を入力するだけで病気を予測するAIアプリ「アイメッド」も登場しています。このアプリではこれまでの治療データから、病気の状態を入力して考えられる病気を出してくれるのだとか。

まえだまえだ
まえだまえだ

でも重い病気が出てきたらいやだなぁ・・・。

もちろん、医療へのAI(人工知能)の応用は倫理的な問題や誤診があったときの責任の所在など、多くの問題を抱えているので実用化はまだ先になるでしょう。しかしこのようにAI(人工知能)を医療にも応用することで今までよりも早く病気や怪我を発見でき、治療できる可能性を秘めています。

実際のAI(人工知能)のヘルスケアにおける活用事例

ヘルスケアのイメージ
では、実際にAI(人工知能)をヘルスケアに導入した事例について解説しましょう。

AI(人工知能)でヘルスケアをするアプリ「FiNC」

例えばダイエットしたい!となったら食事の内容や運動を意識する必要がありますよね。でも、食事の記録や運動量をいちいち別で管理していると、「結局ダイエットに効果があるの?」と気になるかもしれません。「FiNC」ではAI(人工知能)が入ったアプリで、ヘルスケアをサポートします。

※AIZINE編集部がFiNCに取材した記事はこちら

アプリでは以下のような項目を記録して、AI(人工知能)による健康のアドバイスもあります。

  • 食事の記録
  • 歩数
  • 生理の周期
  • 体重
  • 睡眠時間
  • セルフィー(自分の姿を撮影)

また、専用のキットなどを使うとさらに記録できる項目が増えます。

  • 糖代謝
  • 遺伝子検査の結果
  • 血液検査結果

もちろん、「これだけ多いと記録にめんどくさそう」と感じる人もいますよね。そこは安心してください。全てを記録する必要はありません。

例えば食事記録においてはメニューを検索したり写真撮影だけでAI(人工知能)が食事を読み取ってカロリーまで記録するので、すごく楽ですよね。

また、FiNCのアプリと連携できるオリジナルの体組織計を買えば、体重だけでなく体の水分量・骨格・筋力・タンパク質・体年齢などの項目を自動でアプリに記録されるという優れもの。これなら、アプリに入力するよりも簡単で正確でしょう。

そうして集めたデータによって、AI(人工知能)がアドバイスをくれます。

まえだまえだ
まえだまえだ

ちなみにそんな私も使っています!この間は「なんとなく辛い」と相談したら、気になる症状を聞いてくれてストレッチのアドバイスをくれました。

FiNC画面

AI(人工知能)があなたに必要なサプリメントを提案

あれこれ食事記録を付けていても、栄養が不足することがありますよね。そんなときにサプリメントを飲む人もいます。でも、自分ではどんな栄養が不足していて、どんなサプリメントを取るべきなのかわからないことが多いはず。

まえだまえだ
まえだまえだ

しかもサプリメントの名前って長かったり、種類が多かったりして結構覚えられないんだよなあ。

そんな中、AI(人工知能)がサプリメントの提案をしてくれます。オーダーメイドサプリメントサーバーの「healthServer」は生体センサーやアプリで体調を分析し、その結果をもとにしてサーバーの栄養素のカートリッジからサプリを配合するとのこと。まさに、あなたにあったオーダーメイドのサプリを提供してくれます。

また、機械にとっても健康管理のデータを集めることができるので、サプリを作れば作るほど精度の高いサプリメントを提供できるので、私たちにとっても嬉しいですよね。もしかしたら、未来の家では「一家に一台」置いているなんてこともあるかもしれません。

AI(人工知能)が検温しお知らせ!

昨今の情勢により、建物に入るときに自動で体温を測るシステムを導入する場所が増えましたよね。

まえだまえだ
まえだまえだ

私も最近大きい病院にいったら、入り口で自動で体温が表示されていてびっくりしました。

実は最近ではAI(人工知能)が検温するようになりました。ソフトバンクが開発した「SenseThunder」は、AI(人工知能)の顔認証技術と赤外線カメラを使って体温を測定します。1.2mまでの距離なら0.5秒以内で検温し、体温に異常があれば音声やブザーでお知らせします。

この技術のポイントは、なんとマスクをしていても体温測定ができること。顔認証の技術によって「額の位置」を特定しているので、口や鼻が塞がれていても測定が可能になりました。また、通常の体温計はある部位の1点から体温を測定するのに対し、SenceThunderは額にある11万の点から測定します。この点から一番高い点を取るので、通常の体温計よりも正確でしょう。

最近ではショッピングモールとして有名なイオンや、東京ドームのゲートにも導入されています。そのうちあなたの近くのお店でも導入されるかもしれません。

今後のヘルスケア業界について予想してみた!

病院のイメージ

これだけAI(人工知能)を導入した商品・サービスが登場していることを考えると、今後のヘルスケア業界でもAI(人工知能)が使われる可能性は高いでしょう。それでは、今後どんな場面でAI(人工知能)が使われていくのかを予想します。

AI(人工知能)の活躍する場面が広がる

AI(人工知能)は実際の医療の現場や健康管理だけでなく、他の現場でも幅広く使われつつあります。例えば

  • AI(人工知能)で診療の内容などを分析し、診察にかかる時間を予想して予約を取れるようにする
  • AI(人工知能)で問診を自動化してスムーズにする
  • 検査後のデータチェックをAI(人工知能)が行うことで、分析がスムーズになり結果が出るのが早くなる
  • カメラで取得した表情・話し声・体の動きをAI(人工知能)で分析して、お医者さんで見つけられない要因を見つけやすくする

などでの活用は、実際に試験段階まで来ています。これらの導入が進むと、今までよりも素早く、正確に診断できるようになるに違いありません。

さらに、今後は埋め込み型のセンサーによって神経や筋肉がリアルタイムで集めることができるようになるかもしれません。いわゆる「AI(人工知能)が入ったマイクロチップ」です。これによって、より正確に健康状態を把握できるようになり、今まで見えにくかったし病気の初期症状を発見できるでしょう。

いずれは脳に障害を持っている方に対して脳にマイクロチップを埋め込む可能性がある、と言われています。実際に文字を思い浮かべるだけでコンピュータに出力できるよう開発を進めているとのこと。

※脳にチップを埋め込む未来がどんなことなのか、気になる人はこちらをご覧ください

※また、手にマイクロチップを埋め込んだ人の感想を聞くと、今のような未来を少し想像できる・・・かもしれません。

そうなると、障害を持った方でも私たちのように生きやすくなるかもしれませんよね。

「AI病院」ができる!?

また、AI(人工知能)を全面に導入した「AI病院」を作るプロジェクトがあるのだとか。これだけ聞くと「え、AI(人工知能)だけの病院ができるの?」とちょっと警戒してしまいますよね。

AI病院とはデータをあらゆるセンサーで集めつつ、データを扱うプラットフォームを構築し、そのデータをAI(人工知能)で分析して運用する環境を作ることです。もちろん、患者さんからデータを集めるときはしっかり合意をとり、データを使うときはしっかり倫理にかなっているかどうかを判断する委員会を通します。

これがもし使われるようになると、最先端の医療・薬に関する研究に現場に即したデータを使うことができます。それにより、より私たちが必要としているような医療・薬の開発につながるかもしれません。そうなると、患者である私たちにとってもより正確な診断・医療を受けられる可能性が上がるでしょう。

まえだまえだ
まえだまえだ

少しでもAI(人工知能)によって医療の未来が明るくなって、健康に過ごせる人が多くなると良いなぁ!

まとめ
さて、今回はAI(人工知能)によるヘルスケア業界の変化についてお伝えしました。ここで今回の内容をざっとまとめましょう。

  • ヘルスケアとは、健康を維持するための行動管理のこと
  • ヘルスケアにAI(人工知能)が用いられるようになった理由が、健康に関するデータを集めて分析する必要性が出てきたから
  • AI(人工知能)がヘルスケアに導入された例として、アプリやサプリメントの提案ツール、体温測定などがある
  • 今後、AI(人工知能)を使ったヘルスケアの技術がどんどん身近になるだろう

AI(人工知能)がどんどん身近になるにつれて、AI(人工知能)を使ったヘルスケアのアプリやサービスが次々に開発されるでしょう。このようなアプリやサービスをうまく使えば、私たちも100歳になっても元気に動き回れる!なんてあるかもしれません。ぜひ、使いこなして毎日を元気に過ごしましょう!

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