AIとは何か

AI社会だからこそ知っておきたい!シンギュラリティの意味とは

宇宙ステーションから

AI(人工知能)は、近頃どんどんと活躍の場を広げ、私たち人間が快適に過ごせるようになってきていますよね。中にはまだAI(人工知能)の活躍について実感が湧かないという人もいるかもしれませんが、AI(人工知能)を搭載した家電デバイスが溢れている状況を見ると、もうすっかり私たちの生活の中にAI(人工知能)が溶け込んできていると言えるでしょう。

とても身近な例を挙げると、iPhoneのSiriGoogleアシスタント、スマートフォンに話しかけるだけで、欲しかった情報をすぐに手に入れる事ができます。おそらく、自分でネットで調べるよりもSiriやGoogleアシスタントに聞いた方が早くて正確な場合がほとんどでしょう。

このように、日進月歩で実力とつけきているAI(人工知能)ですが、「いつの日か私たち人間の知能レベルを追い越してしまうのではないか?」思うのは至極当然な事です。

ここで、シンギュラリティという言葉を耳にした事があるでしょうか。今後本当に起こるかどうかは分かりませんが、AI(人工知能)が人間の頭脳を超える、という意味なのです。

今回は、近ごろよく耳にするシンギュラリティの意味について解説いたします。AI(人工知能)が人間の知能を超えてしまうという、ちょっと恐ろしくなるような話題ですが、AI社会だからこそ避けて通るわけにはいきません。是非この機会にシンギュラリティの意味について知ってください。

宇宙船エンジン

そもそもAI(人工知能)ってなんのために作られた?

まず最初に、AI(人工知能)誕生の経緯から見てみましょう。

AI(人工知能)の誕生は今から半世紀以上前の1950年ごろまでさかのぼります。
きっかけは、「人間の代わりにコンピュータが問題を解決する事は可能か?」というテーマを解決することです。

その解決方法として考えられたのが、人間の脳の神経細胞(ニューロン)をモデル化し、それをコンピューター上で実現するという方法です。つまり、人間の脳を人間の手で作ってしまうこの研究に対して、文字通りAI(人工知能)と呼ばれるようになりました。その研究の考え方は半世紀以上経った今も引き継がれ、昨今のAI(人工知能)の活躍につながってきているのです。

とは言え、初期の頃のAI(人工知能)の研究は、ごくシンプルなもので数学の証明問題を解いたりするレベルでした。当時はAI(人工知能)といってもまだまだ人間の脳のレベルを超えるとは誰もが想像していませんでした。

宇宙飛行士02

AI(人工知能の)進化とともにシンギュラリティが認知される

少しずつではありますが、1950年代に始まったAI(人工知能)の研究は、徐々に進化を遂げてきました。それでも当時は、AI(人工知能)はもちろんのこと、シンギュラリティという言葉の意味も知られていませんでした。

しかし、

「AI(人工知能)が人間を超えるのではないか?」
「いつの日かAI(人工知能)が人間を支配する日が来る」

など、徐々にシンギュラリティを意味する考え方が世の中に浸透するようになってきていました。そして、1960年代後半に公開されたある映画によって、人々がシンギュラリティの意味を理解するようになるのです。

人工衛星と地球

AI(人工知能)が人間を支配してしまうのか

その映画とは、1960年代に公開されたSF映画「2001年宇宙の旅」です。ネタバレしない程度にこの映画のあらすじを説明しますと、

未来の宇宙探査をテーマに描かれています。宇宙船ディスカバリー号が木星の探査に向かいます。乗組員は3人の宇宙飛行士とHAL(ハル)という名前のAI(人工知能)です。HALは文字通りこの宇宙船の頭脳となって目的地に向かうよう設定されており、航行中に起こる様々なトラブルや宇宙飛行士からの問い合わせにも正確に対応してくれます。ところが、この航行の途中でHALが人間の命令を無視し、順調に進むと思われた木星探査に危機が訪れるというお話です。

この映画では、AI(人工知能)が人間の英知を超えてしまい制御不能な状態になる、まさにシギュラリティを意味するストーリーになっています。同時に、「私たち人間にできる事とは何なのか」を問いかける深い作品です。

筆者は「2001年宇宙の旅」を1990年代後半に見たのですが、(ネタバレするのであまり深い感想は書けませんが)「本当にこんな時代が来るのかな?」と感じ、「これ、現実に起こったらシャレならんなぁ」とも感じました。
そして、最近この映画を見直したのですが、今でも全く違和感のない作品であることと同時に、当時感じた怖さも再認識することができました。「2001年宇宙の旅」は、まさにシンギュラリティの意味を体感できる映画なのではないでしょうか。

はやさき
はやさき

シンギュラリティ正確な意味は…
「技術的特異点」【Technological Singularity(英)】
(Singularity= 類稀な事、特異)
なのです

宇宙飛行

今回は、AI(人工知能)社会だからこそ知っておきたいシンギュラリティの意味と題して、AI(人工知能)の歴史やそれにまつわる映画作品を織り交ぜながら解説してまいりました。

今、私たちの周りでは、AI(人工知能)の技術が発展し、私たち人間の生活を豊かにしてくれています。
一方、これまで人間だけがこなしてきた仕事をAI(人工知能)が奪ってしまうことも十分に考えられます。近い将来、人間の職業の約半分がAI(人工知能)に取って代わられるとも言われています。これもシンギュラリティという意味なのかもしれません。

最後は少し不安な気持ちになってしまったかもしれませんが、AI(人工知能)はますます発展していくことは間違いありません、しかし、そんなAI社会だからこそ「私たち人間ができる事は何なのか」を考える事が重要なのではないでしょうか。

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