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スポーツからエンタメまで、AI(人工知能)による骨格測定サービスまとめ

スポーツからエンタメまで、AI(人工知能)による骨格測定サービスまとめ

皆さんが小学生だった時、理科室に人の形をした骨がありましたよね。あれは「人体骨格」模型」と言って、私たちの身体を支える人間の骨の構造を表しています。人によって背の高さが違うので、人によって骨格は異なってきます。

まえだまえだ
まえだまえだ

ちなみに「骨格」と聞くと「骨盤」やら「骨のゆがみ」などの整体で使われるイメージが強いかもしれませんが、最近ではその骨格を使って似合う色や服の形を選ぶのにも使われているのだとか。それは使ってみたいなぁ。

そんな「骨格」は、なんとAI(人工知能)で測定をするようになりました!しかもこのAI(人工知能)による骨格測定は身体のゆがみの測定よりも、実はスポーツやダンス、仕事の効率化などいろんな場面で使われるのだとか。

骨格を検知する技術は「ホネホネ」と呼ばれていたり、少しずつ一般的になりつつあります。もしかしたら、今後もAI(人工知能)による骨格測定のサービスがどんどん使われるようになるかもしれません。

ということで今回は、「AI(人工知能)による骨格測定サービス」についてお伝えします。

AI(人工知能)で骨格測定を行う仕組みとは

骨格測定のイメージ

まずはそもそも「AI(人工知能)が骨格測定を行なう仕組み」について解説しましょう。

今までの骨格測定は「深度センサー」を使ったカメラで行なわれていました。この「深度センサー」というのはいわゆる3Dセンサーのことで、人や物の形を立体でとらえるセンサーのことです。

ちなみにこの深度センサーはゲーム機のXbox360周辺機器である「Kinect(キネクト)」でも使われています。身体を動かしてゲームを操作するのに使います。もしかしたらゲームをやったことがある人は使ったことがあるかもしれません。

ただし、使用するのは赤外線なので、場所や天気などの環境によって精度にばらつきがでることが課題でした。そうなると、屋外はもちろん窓際でも使うことができない、など不便が生じてしまいますよね。

他にもセンサーによる認識だと、「正面の骨格しか分析できない」「障害物と重なると骨格の認識ができない」などデメリットがありました。

そこでAI(人工知能)をつかって骨格測定を行なう技術が開発されました。これはディープラーニング(深層学習)の技術を使ってAI(人工知能)に骨の動きを覚えさせて、平面でしかとらえることのできなかった骨格の動きを「3D」でとらえることができるようになりました

これによって骨格測定ができる幅がぐっと広がりつつ、「障害物があっても測定できる」「立体で骨格の動きがとらえられるので、よりリアルな動きを測定できる」「環境に左右されない」という今までのデメリットを見事に解決しました。実に画期的ですよね!

では、そんなAI(人工知能)による骨格測定はどんなサービスがあるのかを見てみましょう。

カメラがあれば、AI(人工知能)が人間の骨格測定をを3Dで行ってくれる!

カメラのイメージ

株式会社ネクストシステムが開発した「VisionPose」では、WebカメラにつないだAI(人工知能)が骨格測定してくれます。初期の設定では体の関節25箇所と顔の動き5か所の計30か所の骨格を測定可能ですが、カスタムすることもできるので「細かい指の動きを見たい」「人間じゃなくて動物の骨格の動きを見たい」ということもできるようになるでしょう。

カメラでとった骨格のデータは、「BodyAndColor」というアプリケーションによってリアルタイムに見ることができます。骨格検知した部位によって色分けされているので、とてもわかりやすいですよね!

※実際の骨格測定の様子は、こちらの動画をご覧ください

開発中のVisionPose®を元チェッカーズベーシストの大土井裕二さんに試してもらいました

また、センサーを使っていた際は一度につき1人しか測定できませんでしたが、VisionPoseのカメラを使うことによって1度に複数人の骨格を測定することができるようになりました。まとめて骨格測定ができるだなんて、効率的に違いありません。

もちろん、AI(人工知能)搭載のカメラによって屋外で使うことができるようになったので、例えば「走っている人の骨格の動きを見る」など、より私たちの生活に密着した形で使うことができるでしょう。「VP Analyzer」を使うと、動画・静止画から骨格測定をすることができます。

そして実はこの「VisionPose」を使って、あらゆるバージョンが開発されています。

ポーズやダンスに合わせてキャラクターが動く!

「VisionPpse」シリーズの「VisionPose Single3D」では、スマホ1つのカメラで骨格を測定することができます。

この製品に入っている「BodyAndColor with MICHICO」ではなんと測定した骨格の動きを使って、アプリにいる3Dのキャラクター「ミチコ」を動かすことができます!しかも特別な装置をつける必要がなく、ただスマホのカメラで全身を映してポーズをとったり、動くだけでOK。つまり、撮影した動きとキャラクターの動きが連動しているんです!

まえだまえだ
まえだまえだ

キャラクターと一緒に動くっていうのが面白い!

また、これを応用したアプリ「ミチコンplus」では、ポーズやダンスだけでなくなんと唇の動きも検知してくれます!これもカメラでとるだけでキャラクターが一緒に動いてくれます。例えばアイドル歌手をまねてダンスだけでなく歌っている時の唇の動きも真似する・・・なんてこともできるかもしれません。

現在はiPhone版のみ配信となっています

AI(人工知能)による骨格測定で、作業のミスを防ぐ!

工場のイメージ

先ほど「骨格測定によって、その人の【動き】を見る」とまとめましたが、実はこれを「工場」に使おうとする動きがあります。

三菱電機が開発した「骨紋(こつもん)」では、工場での作業内容とそれに合わせた人の動きをカメラを使って解析しています。「部品を取る」、「ねじを締める」、「外観をチェックする」などの作業の手順の情報と、それぞれの作業にかかった時間の情報をAI(人工知能)に覚えさせ、それぞれの作業における骨格の動きについての情報を覚えさせました。

これによって、作業手順ごとにかかる時間を出したり、作業のミスや漏れなどを発見して再発防止にやくだてます。例えばマニュアルと違う動きをしたり、無駄な動きがあった場合はお知らせする機能もあるのだとか。

今までは作業に何かしらのミスがあった場合、「なぜここでミスが起きたのか」を画像で分析するのに約1か月かかっていました。というのも今までは各作業についてストップウォッチをつけて「どの作業に時間がかかったのか」を計っていたり、作業者の様子を画像で分析するのを目視で行っていたためです。そうなると、現場で監督している人の目が行き届かない場所が出てくるので大変ですよね。

しかしAI(人工知能)が骨格測定によって動きを分析することで、作業分析がなんとたったの3日でできるようになりました!そうなると原因究明も早く、不良品が後の工程にも響かずに済むでしょう。

まえだまえだ
まえだまえだ

AI(人工知能)に監視されている感があってなんか緊張するかも・・・というのはあるけど、ミスや無駄がなくなったら仕事も早くできるし、早く帰れるかも・・・(淡い期待)

AI(人工知能)が骨格測定すると、運動がうまくなる!?

スポーツのイメージ

先ほどゲーム用に開発された「Kinect」も、AI(人工知能)を搭載して開発者向けに販売しています。それを利用して、富士通がAI(人工知能)を使って骨格測定するツールを開発しました。

これは主にスポーツで活用しようという方針で、特にスポーツ選手のトレーニングに使おうとしています。実際に体操では骨格の動きを測定することによって、理想とされる演技の差をCGで表示させたり、動きや特徴をグラフ・数字で表すことによって、より効率のよい練習方法の開発ができるようになりました。

確かに、自分の動きや大記録を残している選手の骨格の動きを分析すれば、何かコツをつかむことができるかもしれませんよね。

まえだまえだ
まえだまえだ

個人的には走るのが大の苦手なので、走るのが早い人のフォームをマネしたいなぁ。そしたら朝の通勤でもダッシュできて、一本早い電車に乗ることができるかもしれない。(笑)

ちなみに骨格測定とは別ですが、AI(人工知能)がスポーツに使われている事例は他にもあるので、合わせてこちらも見ておきましょう。

子どもの体育にも応用!

また、株式会社電通国際情報サービスが提供している「DigSports」では、センサーやAI(人工知能)を使って子どもの運動能力を測定しています。

このサービスでは反復横跳び、立ち幅跳び、垂直飛び、50m走、ボール投げ、持久走の6種目の結果を測定することができます。大型モニターに子どもの骨格の動きを測定して、計測した記録がその場で出ることで、子どもにも結果がわかるでしょう。

さらに「DigSports」のすごいところは、測定した結果をもとに1人1人の長所を見つけて、どのスポーツに向いているのかを提案してくれるところです!さらに好きなスポーツが上達するにはどんな運動をすればいいのかなどのアドバイスをもらえることも。

まえだまえだ
まえだまえだ

これ子どものときにほしかったです!スポーツは水泳ならできるのですが、それ以外のスポーツは本当に苦手で、体育の時間とか苦痛だったなぁ・・・。

これがもし使われるようになったら、スポーツをする楽しみができたり、私のように体育の時間が嫌だ・・・と感じる方が少なくなるかもしれません。

今後、AI(人工知能)の骨格測定はこんなところに使われる!

監視カメラのイメージ

最初に紹介した「VisionPose」は「時系列」での分析ができるように開発を進めています。これは写真や動画を分析するときに、その前後で何が起きていたかを合わせて分析することで、より的確な状況判断ができるようになる分析のことです。

どういうことなのかというと、例えば「人が寝ている」写真があったとき、この人は「ただ寝ているのか」それとも「倒れているのか」、判断がつかないですよね。そこでその前後の画像データも含めて分析することによって、この人の状況について判断するというシステムのことです。これを応用することによって、

  • 工場の安全確認・作業の分析
  • 老人ホームや保育園・幼稚園での安全対策
  • 買い物をするときの行動の分析
  • バーチャルでの試着
  • ゲームやVTuberへの応用

などに活用していく方針です。

実際の監視カメラでは、「行動分析」として骨格測定が使われている

丸紅OKIネットソリューションズが開発した「TRANSCOPE-AI」には骨格を検知するシステムが入っています。このメリットというのは、人や障害物が重なっていても人の動きを検知することができる点です。

なので、物陰に隠れて人が倒れていたり、怪しい行動などがある場合でも検知することができるでしょう。さらに踏切の中で立ち往生している車や人などの検知もできるので、トラブルがあってもすぐ対応できるのではないかと予想されています。

また、万引き防止するシステム「AIガードマン」でも、骨格測定や視線の動きの検知を使って不審な動きをしている人を察知しています。万引きをする人に多い動きとして、「緊張が身体に出る」「手と視線の動きが一致しない(手元を見ていない)」があり、この不審な動きをする人がいた場合にスタッフに通知が行く仕組みとなっています。

このシステムを使って実際に万引きが減ったケースもあることを考えると、防犯として骨格測定を使っていく方向性になるかもしれません。

まえだまえだ
まえだまえだ

いずれ自分の動きが挙動不審と感知されないといいな・・・。

まとめ

ということで、AI(人工知能)の骨格測定サービスについてお伝えしました。今回の内容をざっくり振り返ってみましょう。

  • AI(人工知能)が入った骨格測定は、立体的に計測ができる
  • 「VisionPose」は複数人の骨格測定ができる
  • 工場でもAI(人工知能)を使った骨格測定で、ミスや無駄な動きを防ぐ
  • 骨格の動きを測定すると、スポーツのトレーニングに役立つ
  • AI(人工知能)の骨格測定を使うと、行動分析や防犯にも役立つ

骨格を測定する、というのはつまり私たち「人の動き」を分析するということにつながります。実は使える範囲が広いことを考えると、まだまだこれから私たちの身近なところにも広がっていく可能性があるでしょう。

そうなると、もしかしたら骨格測定のサービスをきっかけにしてさらに新しいサービスが生まれる・・・ということもあるかもしれません。

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