「量子コンピューター×人工知能」は何故、恐れられているのか

量子コンピューター×人工知能の恐いイメージ

量子コンピュータと人工知能(AI)、最近ではこの二つは色々なところでホットワードとして騒がれておりますよね。どちらもどのように役割を果たすのかなども世の中にうまく知れ渡っておりません。

そして、いくらかの人たちは量子コンピュータと人工知能(AI)は人類に希望をもたらすものだと考える一方で、人類を破滅へ導くような恐ろしいものだと不安要素として考えている人たちもいます。果たして、本当のところは量子コンピュータと人工知能(AI)は私たちにどのように影響してくるものなのでしょうか。

今回はまだまだ世の中に浸透していない量子コンピュータと人工知能(AI)は何故、恐れられているのかという理由をお伝えいたします。

量子コンピュータとは

量子コンピュータの中身のイメージ

ミクロ単位の学問である、量子力学の考え方を応用して発明されたコンピュータ、それが量子コンピュータ。従来のコンピューターでは情報を1か0のどちらかのビットで記憶するしていたが、量子コンピューターはキュービット(量子ビット)を使用。

キュービット(電子ビット)は、同時に1と0の多重状態で存在していてわかりにくいですが、「重ね合わせ」として知られる現象で、つまり1でも0でもあるというわけです。

このように物質の最小単位である量子の世界で計算を行うことで、私たちの生活するマクロな世界では非現実的な処理を可能。そもそも量子コンピュータの始まりは1980年代で、1982年に量子コンピュータのアイデアは、ノーベル物理学賞を受賞した米国の理論物理学者、故リチャード・ファインマン博士によってに提唱されました。

それ以降に世界中の研究者によって少しづつ実用化に向けて発展してきました。しかしながら研究が始まって40年近く経とうとしている現在でも実験段階の域を抜けておらず、2011年にカナダの量子コンピュータ企業D-Wave Systemsが「量子アニーリング型コンピュータ」を商用化したくらい最近のお話なのです。

2015年に、GoogleとNASAがこのコンピュータを使って、「1000個の変数を持つ『組み合わせ最適化問題』を、従来のコンピュータと比べて最大1億倍の速さで解いた」という研究成果を発表。これにより脚光を再び浴びた量子コンピュータはそれ以降、国内外の研究機関やITベンダーが量子コンピュータの開発し始めました。

将来的には下記のような未知なる領域への適用が期待されているでしょう。

  • スーパーコンピュータでも解けない問題、時間がかかりすぎる問題
  • 新素材や新薬の発見につながる分子や化学相互作用の解明
  • 量子物理学の法則を活用した暗号方式

量子コンピュータが人工知能(AI)に与える影響

新薬開発のイメージ

それでは、量子コンピュータが人工知能(AI)に与える影響はなんでしょうか。今まで人工知能(AI)だけで行ってきたものではどうしてもできなかった部分が、「計算時間がかかりすぎる」というボトルネックでした。

量子コンピュータを使うことができればこのボトルネックだった部分が解消されるという可能性も。IoTの時代である現代は、量子コンピュータを使えば多くのものが処理できるようになりますので、モノのインターネットを介して集められたビッグデータの解析にも大きく貢献します。

複合的なデータの組み合わせや、需要予測、未来予測いったことが可能に。しかし、色々な角度から実用化は検討されており、近い将来必ずしや多くの人のライフスタイルを変え、スマートなものになるでしょう。

例えば、医療。

創薬という新薬開発の際に、研究者は有効であると思われる物質の組み合わせを発見しなければいけません。しかしそのパターンは無数にありすぎて、人間や今までのコンピュータにはとてもではないですが、処理できる数ではありません。

その数は我々の想像のつかない数で存在しているので、量子コンピュータがこの組み合わせを計算するようになります。

そうすれば、新薬の開発スピードは格段に上昇するので、多くの難病も解決することが可能に。特効薬が生まれることが見込まれ、今まで難しいと言われていた難病も完治できる希望が湧いてくるでしょう。

量子コンピュータと人口知能は何故、恐れられているか

量子コンピュータとAIのイメージ

そんな量子コンピュータですが、この性能故に恐れられることとなりそうなんです。

人工知能(AI)の発展を後押ししようとしている量子コンピュータですが、量子コンピュータで演算処理を行う人工知能(AI)が表れてくると、まさに人間と同等、もしくはそれ以上の人智を超えた存在になってしまうのではないかと思われることも。

それぐらい量子コンピュータは人工知能(AI)にも影響を与えていることになります。

これまで人工知能(AI)は人間が扱うものという前提があったため、話はとても明るいところを指していましたが、人間とAIが共存していくことがもしできなかった場合は大変なことに。

自らの意思を持ち始める人工知能(AI)がさらに機械学習を繰り返し始めて、人間のレベルを超えていくところで、ある時点を境に「人間と言う存在が邪魔」と思ったり、手塚治虫の描いた「火の鳥」のように人工知能(AI)同士の争いに人間が巻き込まれてしまう可能性も。

そうなってくると人間は人工知能(AI)によって滅亡させられてしまうような、映画や漫画のような世界になってしまうかもしれないという風に危惧することもあるのです。

 

未来のイメージ

このように今回の記事でわかったことは、量子コンピュータと人工知能(AI)はお互いに作用しあって、どんどん将来へ向けて発展していくことでしょう。

明るい世界を夢みて、その世界が見られるようになると良いのですが、そうではない暗い未来があるのではないかと危惧する人もいるのも確かなのです。

量子コンピュータと人工知能(AI)の両方を使っていくのは私たちです。少しでも量子コンピュータと人工知能(AI)に関するリテラシーを高めていくことが必要です。うまく使いこなせるようになるのも、使いこなせなくなってしまうのも私たち次第といえるでしょう。

うまく人類が量子コンピュータと人工知能(AI)の両方を使いこなして、素敵な未来が訪れるといいですよね。

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そねあす
AIZINE編集部のそねあすです。記事の編集を担当しています!

もともとデザインやHTML、CSSと仲良くしていたつもりがあれよあれよと編集の世界に。AI(人工知能)は作れないけど興味深々なんでまずはSiriを使いこなしてみようと模索中です。

編集初心者が、自動運転やAI家電、AI(人工知能)を使った未来まで 日々変化していくAI(人工知能)のニュースをお届けします!