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ICTを教育現場に導入したらこうなった!その良い変化4つ

ICTを教育現場に導入したらこうなった!その良い変化4つ

「ICT機器が教育現場に導入されている!」と先生達の間では話題になっていますが、親世代の方々には「えっ、どういうこと?」とピンとこない方が多いですよね。

ICTとはInfomation and Communication Technologyの略称で、情報通信技術とも言われていますが、近年の授業はこれらのICTの機器であるパソコン、タブレットや電子教科書、電子黒板を利用して行われています。また、2020年から小学校では理科・算数の中でプログラミングの授業が始まったり、ものすごく時代の進歩を感じますよね。

ただ、特に親世代の方々は、授業でパソコンを使うこともなかったという方もいるので、「タブレットとか子供に持たせるなんて・・・」と抵抗感を持つ方もいるかもしれません。また、先生側でも「万が一授業で使う機器にトラブルがあったらどうしよう?」「実際に導入してうまくいくのかな?」と不安の声があることも事実です。

しかし最近の教育現場では、タブレットを活用することで様々な変化が起きているのです!このようなICT機器を教育現場に導入することで、授業をスムーズに進めることができたり、授業に集中できて勉強が楽しくなる!という変化が起きつつあるのです。この記事を読むと、もしかしたら「うちの学校にもICT機器が教育に導入されたらいいな!」と感じるかもしれません。

そこで今回は「ICTを教育現場に導入することで起こった良い変化」についてお伝えしていきます。

学校をまたいで、同時に授業ができる!

通学のイメージ

私の知り合いにも特に地方の小学校に通っていた方は、ひたすら歩いて通学したけど同じ小学校には自分以外いなかった、なんて方もいました。でも、ICT機器が教育に導入されれば、離れている2〜3校が合同で授業ができ、そんな中でも友達ができるかもしれません。

徳島県三好市では、少子化での小学校の統廃合が進んでいるため、児童が遠い学区への小学校へ通学することが課題として上げられていました。そこで児童数が少なくなった3つの小学校をICT機器でつなぎ、ウェブ会議システムを使って国語や算数などは遠隔で3校同時に授業を行いました。

また、ウェブ会議システムを利用して他の学校とつながることによって、他の学校の子供たちとつながることが出来るようになりました。個人的には小学校時代って他の小学校の子供と仲良くなる、という機会がなかったように感じるので、このような形で友達が増えるというのは面白いでしょう。先生にとっても、他校の先生同士で情報が共有できるので、なんでも相談出来るようになるかもしれません。

黒板に書く時間がないので、授業がスムーズに進む!

黒板のイメージ

例えば学生時代、先生の黒板の書く文字が汚くて見えない、文字が小さすぎる、また逆に文字を書くのに専念しすぎてしまう・・・ということがあった人は多いですよね。あと先生の誤字脱字をチェックする人もいたのではないでしょうか。(何を隠そう、この私です)でもこれからは、先生の書く文字を気にしなくても良くなるかもしれません。

大阪の阪南大学高等学校では生徒も先生もそれぞれタブレットPCを導入しました。きっかけは全教室のプロジェクターなどの機械を更新のタイミングで、今までのプロジェクターの課題としては、ワゴンにプロジェクターに乗せて先生がセッティングする必要がある、また教室によってはうまく映らない、という課題がありました。確かにプロジェクターは重くていちいち運ぶのめんどくさい・・・と感じる方も多いでしょう。

そこで担当者がICTの展示会を見学し、教育現場に使うデジタル教材「みらいスクールステーション」の電子黒板機能搭載プロジェクターを導入いたしました。

これにより、教科書のテキストをプロジェクターで映しつつ電子ペンで内容を書き込むことでによって、教科書の文章を黒板に書く必要がなくなりました。そのため黒板に書く時間を省くことができたので、主に国語や英語など文章を黒板に書くことが多かった授業では、スムーズに授業を進めることができるようになりました。また生徒にとっても教科書の文章をいちいちノートに書き写す必要がなくなるので、授業の内容に集中できるようになります。

自分の弱点を把握して、苦手を効率よく潰すことが出来る!

問題集のイメージ

例えば受験勉強の際に膨大な種類の問題集を解いていて、だいたい同じ場所で間違える問題がありますよね。「この数学の分野がやたら間違える」「この部分が何回やってもわからない」という壁は、誰しも当たるものではないでしょうか。でも、ICT機器が教育に導入されると、あなたの苦手を分析してくれるのです。

東京都教育委員会の実施している「ICT活用推進校」の一つでは、紙のワークシートをタブレットのカメラで撮影し、それを先生がディスプレイ上で添削するという試みを行っています。つまり、リアルタイムで採点をしつつどこの問題が間違ったか、というのがすぐわかります。ということはテスト返却まで待たなくてよく、テストの問題を覚えている状態ですぐ復習することができますよね。

また、タブレットを家に持ち帰れば、出されれた自動的に答え合わせをしてくれたり、理解度に合わせた問題を出してくれることもあります。これで苦手な問題を徹底的に復習することができるでしょう。

さらに、体育の授業の場合では、お手本となる動きを動画で見たり、タブレットで自分の動きを録画してお手本との違いがどこになるのかを照らし合わせることもできます。実際に同じ東京都の高校では、バレーボールのスパイクの動作の見本をタブレットで確認しつつ、自分のスパイクの動画を録画して比較する授業を行いました。これなら自分ができていない点についてすぐ判断ができ、動きを直していく・・・ということもできます。

このようにできないことを一つ一つ潰していくことによって、勉強することが楽しくなっていきますよね。

授業がよりわかりやすくなる!

理解のイメージ

これまで授業といえば「黒板」「先生の話」「テキスト」などがほとんどで、授業がつまらないな・・・なんて感じることはありましたよね。退屈していくうちにだんだん寝てしまった、ノートや教科書に落書きを始める、なんてことをしてノートが汚くなってた方は結構いるのではないでしょうか。しかし、ICT機器を教育導入すると映像、動画、アニメーション、音声などを使うことができるので、より「多角的にわかりやすくなるので、飽きずに授業に取り組むことが出来るようになります。

例えば理科の実験の際も、教科書やノートで見るよりもICT機器を使えば先生の手元や実験の様子を細かく見ることができるようになるでしょう。また、実際に見ることが難しい火山の噴火の様子や星の動きなども、タブレットで動画を見ることができ、生徒に具体的なイメージを沸かせることも出来るのです。確かに写真や先生の説明よりも、実際に見ることでより理解が深まりますよね。

また、実際に「みらいスクールステーション」を導入した大阪信愛学院小学校では、子供たちから「授業が楽しみ」という声が出てきました。教材の色、動きは児童の興味を引き、結果として子供の学習意欲を上げることができました。

紙の教材や教科書の文字・写真・絵などで表現できる部分は限界があるので、例えばタブレット上で色鮮やかな図形がくるくる回っていたら、苦手だった教科に興味が持てたかもしれないな・・・と感じますよね。

以上、「ICTを教育現場に導入することで起こった良い変化」をお伝えいたしました。

  • 遠くから・複数の学校で同時に授業ができるようになった!
  • 授業をスムーズに進めることができるようになった!
  • 自分の苦手がわかるようになった!
  • 授業がわかりやすくなった!

など、今までよりも授業の形が変わっていくことが予測できましたよね。
確かにパソコンや電子機器が授業に普及されていくことで、答えをすぐ検索するから考える力が伸びなくなるのではないか?という声や、子供がどんなサイトにアクセスしているかわからない・・・というリテラシー面での課題も残されています。

しかし、ICT教育が導入されることによって、今まで教科書を片手にひたすらノートに書きなぐって、先生の退屈な話を聞くだけだった授業が、子供たちにわかりやすくなっていくでしょう。実際に調べていく中で私もこんな授業を受けたかったな、と感じつつ、次の世代の子供達がこのような楽しい授業を受けられて、より勉強に興味を持ってくれるようになるといいな、とも感じています。そしてできないところを一つ一つできるようになっていけば、学校での成績も上がっていけば、児童たちのご両親も安心できるようになるでしょう。

つまりICT教育が導入されることで、子供たちの勉強が楽しくなっていくに違いありません。

参照元 総合教育ICTソリューションの活用で、アクティブ・ラーニングを促す学習環境を整備し、教員の業務効率も大幅にアップ
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