IoTのセンサーには色んな種類があって、今ひとつどんな種類のものがあるのかぴんと来ない人も多いですよね。実はIoTセンサーの種類は結構多く、温度や湿度を検知する「温度センサー」「湿度センサー」、気体や圧力を検知する「圧力センサー」、光の強弱を検視する「光センサー」などの種類があります。光を感じたり、温度を感じたりする・・・というのは人間でも共通する部分があると感じるでしょう。
具体的には物体を認知するセンサーを搭載し、掃除した部屋をマップで表示してくれる掃除機、湿度センサーを利用して洗剤の量を調節してくれる洗濯機、温度・湿度を検知して部屋の温度を調節してくれるエアコン、新鮮さを検知する冷蔵庫などが登場しています。この家電によって、今まで身近に感じてこなかったIoTのセンサーが一気に身近に感じるかもしれません。
そこで今回は「IoTセンサーを利用した家電」をセンサーの種類の解説とともにご紹介いたします。
センサーで自動で掃除しつつ掃除した場所を可視化する「ルンバ」
「ルンバ」の名前をご存知の方や、ルンバに家を掃除してもらうという方もいますよね。でも、そんな自動に掃除してくれるルンバがIoTセンサーを導入している、と驚く方も多いでしょう。
実はルンバ980シリーズには「物質センサー」を搭載しております。このセンサーが対象物との距離、形状、位置を測定し、物にぶつからないように自動で動き回るのです。つまりこのセンサーは家の中の段差にも対応しており、ルンバが段差から落ちて故障することがないのは、このIoTのセンサーがあるためなのです。
さらに、このルンバは赤外線とレーザーを利用したセンサーで情報を集め、掃除の順番や動作に活かしています。これを利用しつつ、掃除した家が地図の形で可視化される「マッピング」技術が搭載されています。これによってルンバが入り込めずに掃除できなかったスペースがわかりやすく表示されたり、次の家具を購入する際の配置場所の参考にすることができるでしょう。
例えば休日に部屋の掃除機をかけるのがめんどくさい・・・なんて方も、これなら安心ですよね。自動で部屋の隅々まで掃除ができるので、ずぼらな私よりもきれいに掃除してくれる!ということがあるかもしれません。
なお、ルンバの活用方法はこちらでもご紹介しているので、ルンバについて興味を持たれた方はこちらの記事も見てみましょう。
洗剤を自動調整する!「ヒートリサイクル風アイロンビッグドラム」
洗濯機にもIoTのセンサーが導入されているの?と驚く方もいるかもしれません。例えば洗濯しているときに洗剤の量・種類を間違えて全然汚れが落ちなかった・・・という失敗をしたことはありませんか。私も液体洗剤とおしゃれ着用の洗剤をたまに間違えることがあります。でも、日立のヒートリサイクル風アイロンビッグドラム」なら心配ご無用です。この洗濯機も、やはりIoTのセンサーが搭載されているのです。
ヒートリサイクル風アイロンビッグドラムでは、IoTで連携している「汚れセンサー」などの複数のセンサーが搭載されています。このセンサーがが布の種類、洗濯の際の布の動き方、汚れの量を判断し、汚れ具合から自動で洗剤の量を判断するのです。また、もし汚れの量が多い場合は洗濯の時間を最大10分延長したり、すすぎで落ちやすい液体洗剤がセットされた場合はすすぎの回数を2回から1回に減らすという対応も洗濯機が判断してくれます。
つまり、洗剤の量の調節をすべて全自動で行ってくれるので、あとは洗濯物を入れるだけになるのです。これなら、今まで洗剤の量が足りなくて汚れが落ちなかった・・・ということも、洗濯機のIoTセンサーが判断してくれるので、あとは全部お任せできますよね。
エアコンが自動で温度を調節してくれる!「エオリア」
IoTで連携したセンサーはエアコンにも導入されているのですが、イメージがつかない方も多いかもしれないですよね。例えば部屋の中でエアコンをつけていると、「自分は暑い」「いや自分は寒い」で揉めることはありますよね。また、「エアコンをつけてもつけても涼しくならない・・・」と感じたこともあるでしょう。私も昔から家族でこの揉め事が起きて、いつもエアコンの調整役をやっていました。でもそのような問題は、パナソニックのエアコンWXシリーズ「エオリア」で解決できるかもしれません。
「エオリア」はIoTを搭載し、その機能の中に「距離センサー」「人感センサー」を応用した「ひと・ものセンサー」で人や家具などの配置を感知します。これを応用すると、もし部屋の中に人がいない場合は省エネで運転する、そして約3時間人がいない状態が続くと自動でエアコンの電源がオフなったりするという運転を自動で判断することができます。このため、万が一エアコンをつけっぱなしで外出しても、自動で消してくれるので安心でしょう。
また、運転しているときはIoTと連動した「温度センサー」によって部屋の間取りや人のいる場所、木造や鉄筋、階数、窓の数を推定しつつ、「光センサー」を利用した日光の強弱など総合的に判断し、最も効率的になるように自動で設定してくれるのです。このため、「部屋の場所によって暑い・寒いがある」ことや、オフィスでもよくあるエアコンの「人によって暑い・寒いと感じる差がある」ことも近いうちになくなるかもしれないですよね。
また、IoTと連動したエアコンの使い方については、こちらの記事でもご紹介していますので参考に見てみましょう。
焼き知らず!温度を察してくれるフライパン「Panteligent」
あの「フライパン」にもIoTのセンサーが入っている!と聞くと意外に感じる方もいるかもしれません。アメリカのマサチューセッツ工科大学のHumberto Evans氏が開発した「Panteligent」はフライパンの内部にIoTと連携した「温度センサー」があります。
「Panteligent」は調理中にセンサーがフライパンの表面温度と加熱している時間を読み取り、スマホにデータが送られる仕組みとなっています。温度や加熱している時間はアプリが管理しているため、きちんとアラームでお知らせしたり、肉や魚のひっくり返すタイミングをお知らせしてくれます。また、自分の焼き具合を覚えさせる「レコード機能」も備えているので、火加減が強すぎて焦げてしまった・・・ということも少なくなるかもしれません。
また、連携しているアプリでは多くのレシピがあり、調理の手順を細かく指示をしてくれます。特に料理初心者にとっては、安心して作ることができますよね。
なおIoTを利用した他の家電も利用すると、実際の調理も楽になるでしょう。興味を持った方はこちらの記事でも紹介しておりますでの、ぜひ見てみましょう。
以上、「家事が楽になりそうなIoTセンサー導入家電」をセンサーの種類の解説も交えつつご紹介いたしました。
- 「物質センサー」によって自動で掃除してくれる掃除機
- 「汚れセンサー」が汚れを感知して洗剤を調整してくれる洗濯機
- 「温度・湿度センサー」によって部屋の温度の調節をしてくれるエアコン
- 「温度センサー」が焦げ過ぎを防いでくれるフライパン
など、IoTのセンサーが身近になるような家電がたくさん出ていることがわかりますよね。家電にIoTのセンサーを搭載することによって、私たちの細かい動きなどを感知できるようになりました。それによって、家電を使用すればするほどビッグデータが溜まっていき、今後より使いやすい家電の開発に生かされていくでしょう。将来的にはIoTの力を使い「家中まるごとつながる」ようにする、という構想もあります。その結果、私たちの掃除・洗濯・炊事などが更に楽になるかもしれません。
もし、少しでも「家事ってめんどくさい・・・」と感じた方は、ぜひこれらの家電を利用してみましょう。きっとIoTのセンサーがあなたの家事の動きをあれこれ察知してくれるため、家事がやりやすくなるに違いありません。
参照元
今、人気のおすすめIoT家電をご紹介!
冷蔵庫と会話できると生活はどう変わる? シャープの「IoT冷蔵庫」を取材してみた
SJ-TF49Cの特長
【家電大賞2017】今年一番の家電は何だ? ロボット掃除機部門にはIoT化の波が到来!
洗濯容量は業界最大、汚れ自動検知センサー搭載の日立「ビッグドラム」
ロボット掃除機 ルンバ | アイロボット公式サイト
18年度モデル WXシリーズ
IoTの火加減革命!? スマートフライパンで、今年こそ料理男子になる!
コメントをどうぞ