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【2020年版】今、話題の「スマート介護」について徹底解説!

介護のイメージ

いま日本では少子高齢化が加速度的に進み、高齢者の介護が大きな課題となっていることはご存知の方も多いですよね。家族による介護には限界がある、介護士の数が足りないなど、介護の担い手不足が深刻な問題となっています。

そんな現状を打開するために今注目されているサービス、それが「スマート介護」と呼ばれるものです。「スマート介護」というくらいですからやはりAI(人工知能)やIoTなどのITテクノロジーを駆使して介護をサポートしようというものなのでしょうか。

果たしてこの「スマート介護」、大きな問題を抱える介護の現場にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。今回は、今話題の「スマート介護」について詳しくご紹介します。

まずは「スマート介護」について解説

スマート介護のイメージ

プラス株式会社が提供する、介護に関する2万点以上ものアイテムを取りそろえたカタログサービス、それが「スマート介護」です。

介護の現場で働く人たちの負担を軽減するためのアイテムを数多く取り扱っており、レクリエーション用品やリハビリ用品から、ベッドなどの就寝器具、介護用ロボットまでそのラインナップは多岐にわたります。

スマート介護

「スマート介護」の便利な使い方とは

「スマート介護」では、ただ必要な用品を購入できるだけではありません。多くのアイテムがサンプル使用や貸出サービスの対象となっていて、無料で試用することができるのが大きな特徴です。

介護の現場は非常にセンシティブなものですから、実際に使ってみて、購入を決められるのは大きなメリットなのではないでしょうか。

また、「スマート介護」では、専任担当サポートというサービスも提供しており、これは専任の営業員が業務をサポートしてくれます。注文の代行や購買管理などから、経営や施設設備に関するサポートまで幅広く提供しているのが特徴です。

スマート介護で買えるもの「介護ロボット」を買うことができる

ロボットで介護のイメージ

先ほどもご紹介したように「スマート介護」では、介護に関するさまざまなアイテムを購入することができます。中でも、今大きく注目されているのが介護ロボット。

ひと言で「介護ロボット」と言ってもその種類や用途は非常に多岐にわたります。ここでは、「スマート介護」で購入することのできるロボットたちをご紹介しましょう。

見守り支援ロボット

介護を必要とする高齢者の中には、常に目を離せない状況にある方も少なくないといいます。

例えば徘徊や転倒の危険性がある方などです。しかしながら、介護の人出が圧倒的に不足する現状では、どうしても目の行き届かないケースも増えてしまいます。

そこで必要とされるのが見守りを支援するロボットたち。

「スマート介護」では、シルエットの動きを動画で判別し、徘徊や転倒、ベッドからの落下などを未然に防いでくれる製品「シルエット見守りセンサ」などが提供されています。

服薬支援ロボット

介護施設等を利用する高齢者の方の多くは、薬の服用を伴っていますよね。ですから薬の飲み忘れや飲み間違い、飲みすぎなどは注意すべき大きな問題です。

そこで活躍するのが、服薬支援ロボット。あらかじめ薬を飲む時間と、飲む薬の種類を登録し、薬をカセットに入れて挿入しておきます。すると、時間になると服薬を音声でお知らせしてくれるのです。ボタンを押すだけで、その時間に飲むべき薬が自動販売機のように出てきます。これなら、飲み忘れや飲み間違いをすることもありませんよね。

移乗アシストロボット

移乗アシストロボットとは車いすからベッド、ベッドから車いすなどの間を自力で立つことができない方が乗り移るのを支援するロボット。

介護の仕事はとにかく体力的な負担が大きいものです。「ロボヘルパーSASUKE」はお姫様抱っこのようにやさしく抱き上げ、移乗をサポート。介護を受ける人と介護をする人双方の負担を軽減することができます。

コミュニケーションロボット

コミュニケーションロボットは文字通り、会話のやり取りをとおして、高齢者の方に安らぎや癒しなどを与えるロボットのことです。

ただストレスを取り除くだけでなく、脳の活動状態を改善することで認知症の予防にも役立つといわれています。なかでもアザラシ型のメンタルコミットロボット「パロ」は見た目もとっても愛らしく、セラピー効果があります。実際に利用した方の血圧や脈拍が安定したという効果も確認されているほどです。

介護ロボットを使いこなすには、「スマート介護士」の資格を取るのがおすすめ

スマート介護士のイメージ

このように、「スマート介護」では、さまざまな役割を持つロボットを購入することができます。でも、あらゆるロボットを効果的に、正しく使いこなすためにはやはりある程度の知識は必要ですよね。

そこで、いま介護業界でも大きな注目を集めている資格があります。それが、「スマート介護士」なる資格です。
スマート介護士は、2019年3月に創設された、社会福祉法人善光会サンタフェ総合研究所が運営する非常に新しい資格です。資格を取得すると、介護ロボットや介護センサーなどを活用して介護の質の向上・効率化を図る介護士として認められるもので、今後介護現場において活躍が期待されています。

このスマート介護士資格が創設された背景には、もちろん慢性的な介護人材の不足があるのですが、もうひとつの背景として、「介護ロボットなどの最新技術を導入したものの利用する介護士の知識が乏しく十分に活用できず持て余している施設が多い」という現状があります。

せっかくの便利な技術も運用するノウハウがなければただのがらくたになってしまいますよね。

こうした現状を打破し、各介護現場で介護ロボットや介護センサーなどを活用する技能と知識を持った人材を確保するためにスマート介護士の資格が創設されたというわけです。

なお、スマート介護士の資格には「Basic」と「Expert」の2つのレベルがあり、「Basic」は介護ロボットについて理解したい、興味がある、介護に関する基礎知識を学びたいという方にお勧め。一方の「Expert」は、現場責任者や管理者向けの資格となっています。また、今後「Professional」というさらに上級の資格も創設予定です。

スマート介護士

⑤2020年度・スマート介護士の資格試験日程・内容・合格率

資格試験を受けるイメージ

さて、そのスマート介護士の詳細ですが、スマート介護士の資格試験は概ね年2回のペースで実施されています。

第3回の試験日程は2020年2月9日(日)に開催されることが決まっていますが、残念ながらこちらはすでに申込受付が終了。ですが、まだ正式な日程は発表されていないものの、次回第4回はおよそ半年後の2020年8月ごろに行われる可能性が高いでしょう。

内容については、「スマート介護士公式テキストFor Basic & Expert」の中から出題されます。このテキストは、次の6つの章から成り立っています。介護ロボットについてはもちろん、介護の基礎からシステムの導入運用に関する内容まで幅広く出題。
  1. 介護ロボット概論
  2. 介護基礎論
  3. 介護オペレーション基礎論
  4. 介護ロボットの評価論
  5. 介護ロボットの導入と運用の実践
  6. 介護業務支援システムの導入
「Basic」については、これらの内容を大まかに理解しておけば充分対応できるようですが、「Expert」を受験する場合には、テキストの内容を十分に熟知している必要があります。

しかしスマート介護士試験の合格率については、Basic、Expertともに公開されていません。ただし、合格基準については「概ね正答率70%以上」となっているので。問題の難易度や受験者の学習レベルによっても多少変動することでしょう。

 

介護士のイメージ

今回は、いま介護業界で話題になっている「スマート介護」と「スマート介護士」について詳しくご紹介してきました。人手不足の深刻な介護業界において「スマート介護」のようなサービスはまさに救世主と呼べるのではないでしょうか。

介護職員の入所者に対する虐待などの問題も、根本的には人材の不足による介護士ひとりひとりへの精神的負担が大きすぎるという点や、待遇面での不満などが考えられます。介護ロボットや介護センサーなどの最新の技術を積極的に取り入れることで、介護士の負担を軽減させ、働きやすい環境を構築することが、今の介護問題を解決する糸口になるのではないでしょうか。

そのためにも、専門的な知識を有する「スマート介護士」の育成は急務です。

介護職についている方、介護業界に興味のあるという方はぜひ「スマート介護士」資格を取得して、介護の世界での活躍を目指してみましょう。

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