どうやらAI(人工知能)が仕事を奪うと心配している人は多いようですよね。囲碁や将棋でAI(人工知能)が人間のプロ棋士を負かせたりするせいか、はたまた、高性能な食器洗い機や掃除ロボットを身近に見ているせいでしょうか。そういえば、自動車の自動運転の実験も始まりました。インターネットの記事でも、そういう見出しはよく見掛けますし、SNSでも話題になります。ビジネス雑誌でも「10年後に残る仕事」「AI時代を生き残るには」といった見出しが踊っています。
でも、イギリスで産業革命が起こったとき、労働者たちは機械が仕事を奪うと心配しましたが、そんなことは起こりませんでした。日本で工場に工業用ロボットが導入されたときも、良く似た心配が口にされましたが、急激に失業者が増えたりしませんでした。
今回もどうも、そんなに怯える必要はなさそうです。それはなぜかを説明しましょう。
理由1 専門家の意見
こういう「AI(人工知能)が仕事を奪う」論のきっかけは、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが著した論文の中で、「10〜20年以内に労働人口の47%が機械に代替されるリスクがある」という内容が書かれていたことでした。ここから「AI(人工知能)が仕事を奪う」論が一気に花開きました。しかし、学会ではこの「AIが仕事を奪う」論はほとんど否定されており、反証論文も数多く発表されています。
確かに、AI(人工知能)によって自動化され不要になる、つまりAI(人工知能)が奪うと予測される作業も数多くあるのですが、逆に、AIによって生み出される作業も多いのです。
AI(人工知能)に関しても、思いも寄らない業種と結び付いて新しい仕事が生まれるに違いありません。つまり、理論的にはAI(人工知能)が仕事を奪うことを過度に恐れる必要ない、というのが専門家の意見です。
そして、理論を裏付けるように、現実にもAI(人工知能)が仕事を奪う事例は少ないのです。
理由2 少子化と好景気
実際、日本では企業の求人は減るどころか大いに増え、人手不足感はかつてないほどですよね。
今のところ、現実にはAI(人工知能)が仕事を奪う心配はなさそうです。
理由3 自動化は案外高コスト
誰でもできる単純労働は機械に置き換えやすいからすぐAI(人工知能)が仕事を奪う、という意見は、もっともでしょう。
しかし、現実には、自動化への置き換えは極りゆっくりとしか進んでいません。自動化してしまえば人件費は不要になり、24時間休みなく稼動することができますから、ランニングコストは劇的に低くなりますが初期投資が高コストなのです。
インフレ率が高ければ、借りたお金を返すときにはお金の価値が下がっていますから得ですが、現在のようにインフレ率が低いと、借金をして設備投資をしても、なかなか元が取れません。そこで自動化への投資も消極的になっています。この点でも、すぐに「AI(人工知能)が仕事を奪う」ことはありません。
理由4 自動化が進めば物価は下がる
仮に、上に挙げたような要因がなくなって、人間の仕事の多くが機械で代替されたとしましょう。すると、あらゆる業種で人件費が不要になりますから、物価は下がります。安い値段で物やサービスが買えるなら、あくせく働く必要もないわけです。自由な時間を楽しめば良いでしょう。
そもそも
戦後、日本の製造業の生産効率は20倍になったといいます。自然に左右される農業ですら10倍になりました。単純に計算すると、1人が働けば残りの9人は働かなくても良いことになります。雇用を創出するのではなく、働かなくても良い社会を考えてみるべきかも知れません。
恐がっているのは誰か
さて、「AI(人工知能)が仕事を奪う」と主張している専門家はおらず現実にもそんな徴候はなく、たとえそういう事態が起こっても必ず悲惨な世の中になるわけではない、ということがわかりました。
それでは、特に日本で恐い恐いと話題になるのはどうしてでしょうか。きっと、そういう話を拡散している人が居るのでしょう。
若い人は知らないでしょうが、
現実には「AI(人工知能)が仕事を奪う」事よりも災害や不景気による失業の方が恐いですよね。
いずれはシンギュラリティ、つまりAI(人工知能)の能力が完全に人間を超えてしまう時が来てすべての仕事はAI(人工知能)任せになる、という人がでてきます。しかし、本当にそういうときが来るとしてもかなり遠い未来でしょう。つまり、全ての労働から人間が閉め出されることは当分の間なさそうだということです。それが喜ぶべきことか悲しむべきことかはわかりませんが。
その一方、既にITが私たちの暮らしに入り込んでしまっているように(携帯電話もインターネットもない世界でなんて暮らせない!)、AI(人工知能)も速やかに私たちの生活に侵入して来るのも確実でしょう。
しかし、それも過度に心配することはないかも知れません。だってほら、今や多機能な情報通信機器と化してしまったコンビニエンスストアのレジスターを、アルバイトの女の子が自在に操っているじゃありませんか。
プライベート以上に、仕事の質も変わってくるに違いありません。今のうちにそれに対する準備や学習をしておく事が大事ですよね。
コメントをどうぞ
AIと自動化の一部が一括りにAIと広く喧伝されていますので、ここではAIも自動化も自動化として、述べます。自動化によって全ての職が奪われることはありません。また、新しい職業が生まれるから大丈夫と無責任なことを言う者がいますが、新しい職は普通の人ができる職ではありませんし、自動化によって失業した者達を雇用する程、多くはありません。それは常識的に理解できるはずです。想像力、芸術、感動はAIには解らないから、そこで頑張ったら良いというバカがいますが、今現在、想像力が必要な職はどのような人が担っているとおもいますか、かなり頭脳の明晰で努力してきた人々です。芸術は才能がなくては殆ど無理です。感動を与えるって何ですか?理屈では殆どわかりませんよ、偶然が伴います。これって、普通無理でしょう。おそらくわかっているにも関わらず、自分は素晴らしい人格者だから、不安に思っている人々を安心させるんだと、自分に感動して、『新しい職業が生まれるから大丈夫』と述べているのでしょうが、普通の俺でも、新しい職は普通の人では担えないことをしってます。
①全ての職が奪われるとはだれも言っていない
②ロボットは屋内の単純作業、輸送などの仕事などを奪い、細かい手仕事の多くは基本的に奪えない。屋外の仕事はロボットが補助できる。これだけでかなりの人が職を奪われる。
③士業に関するパソコン上で完成する職の多くは人工知能、自動化で奪われるが士業の仕事を全て奪うとはだれも言っていない。ただし、士業の業務が自動化されるので、士業の資格者の多くは廃業せざる得ない。
④シンギュラリティ―が来ると言っているのは、科学と関係ない一部のタレントが言っているだけであり、理系の人間は信じていないどころか、そんなものは来ないを知っている。来ないけど奪われる職が多数ある。