AI(人工知能)ニュース

ブロックチェーンとAI(人工知能)、常識を覆すテクノロジーを解説

ブロックチェーンのイメージ

最近、「ブロックチェーン」や「AI」という言葉を頻繁に耳にすることもありますよね。少し前までは全く聞いたことがなかったけど、最近になって知ったということもいらっしゃるでしょう。

でも、この「ブロックチェーン」ってじゃあどういうものなの?と少し疑問を持たれている方も少なくないはず。

近年注目を集めたキーワードの一つとしてビットコインなどの「仮想通貨」があります。

円やドルではなく、現実には物理的なモノとしては存在しない仮想通貨を投資に利用することで資産運用に成功した「億り人」なんて言葉も聞いたことがあるかもしれません。

この仮想通貨ですが、同時に「ブロックチェーン」技術にも注目が集められることになりました。仮想通貨とブロックチェーン、そしてAI(人工知能)は今後の技術発展にとても関係しているキーワード。ブロックチェーンとAI(人工知能)ってなんかすごそうですよね。

では「ブロックチェーン」とは一体どういったものなのか、そしてブロックチェーンとAI(人工知能)の関係はどんなものでしょう。

そこで今回は、「ブロックチェーン」の技術がどういったものなのか。そして、仮想通貨だけではないAI(人工知能)を活用した最先端のテクノロジー事情についてみていきましょう。

ブロックチェーンっていったい何なの

ブロックチェーンのイメージ

先ほど仮想通貨と一緒にブロックチェーンについてご紹介しましたが、ブロックチェーンとビットコインなどの仮想通貨は一緒のものではありません。

仮想通貨にはブロックチェーンが活用されているものがありますが、ブロックチェーンとは短くまとめると「分散型の台帳技術」。ブロックチェーンはビットコインを開発する過程で生まれた、ビットコイン取引を記録していく台帳を実現するという技術です。

ここまでだと「ん???」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

通常、情報システムは実際に利用者が使うアプリケーションの部分と、データの管理を行うデータベースの部分で分けて処理を行うよう設計されています。

そして、例えば銀行の預金を考えるとき、台帳の情報は銀行が保有しているサーバーのみに保管されることになり、関係者だけが参照できるようになっていることが一般的です。

ですが、

ブロックチェーン技術の場合、特定のサーバーだけでなく複数のサーバーに分散的に台帳を保管し、中心がないネットワークを構成して管理。だからインターネットに接続していれば、アカウントの認証を行うことで誰でも台帳の情報を扱うことができるようになっています。

この中心がないということはどういうことなのでしょうか。ちょっとわかりにくいですよね。

これまで取引を行う際には、間に必ず第三者が存在していました。事業者であったり銀行であったり、国が間に存在するというのが従来の形です。

ですがブロックチェーンでは、この間にいる第三者がいない状況でも取引が可能。いわゆる非中央集権型の取引が可能になるというわけです。

でも、間がなくなって大丈夫なのか?ということが気になるでしょう。ですが間がなくなってもデータの整合性を保つことができる、正確なデータをやり取りできることを保証するのがブロックチェーンの技術なのです。

ブロックチェーンは、複数の取引履歴をまとめた通帳の1ページである「ブロック」がどんどん生成されていき、それらのブロックが鎖(チェーン)のようにつながっていることから「ブロックチェーン」と呼ばれています。

このブロックチェーンは「自律分散システム」であり、複数のサーバーを利用しているので、どこか一つのサーバーや回線に異常が生じた場合でも、別のサーバーや回線を利用することができるので、安定して運用を継続することが可能です。
また、ブロックチェーンのデータを改ざんしようとしたときに、どこか一つのブロックを改ざんしてもデータを変えることはできません。ブロックが生成される際には、前のブロックの情報をもとに次のブロックも生成され、それがどんどん繰り返し生成されていきます。

ですから、もしどこか一つのブロックを無理やり改ざんしたとしても、その前後、ずっと前のブロックも全て変えることができなければ、改ざんをすることさえできません。

ブロックチェーンの実現には非常に大量の計算が必要となり、仮想通貨ではマイニングといって、計算をお願いする代わりに仮想通貨を発掘することができることで、計算を一部のコンピュータに肩代わりしてもらうということが可能。

それほど膨大な計算を改ざんのために行うことは実質的に不可能であり、計算が終了する前にはブロックを記録しているサーバーが改ざんに気づくことができるため、改ざんをすることはほとんど不可能というくらいに安全性が担保されている技術です。

ですから、仮想通貨などの頻繁な取引を実現するための安全性を担保するために開発がすすめられたのがこのブロックチェーンの技術でした。

では、ブロックチェーンが活用されているのは仮想通貨だけなのかというと、そういうわけではありません。最近では、ブロックチェーンとAI(人工知能)を活用した様々なテクノロジーの研究が進められています。

そこで続いては、ブロックチェーンやAI(人工知能)技術を活用した取り組みについてご紹介しましょう。

AI(人工知能)とブロックチェーンで医師不足の解消へ

医療のイメージ

ブロックチェーンの安全性、非中央集権型のシステムやAI(人工知能)を活用して医療情報をブロックチェーンで管理するという計画があります。

もともと医療機関の中で管理されている治療手段や臨床例というものは、各機関や各医師内のコミュニティの中で管理されるのみで、共有化が進まないという問題がありました。

そこで、個人情報を切り離した医療データを収集して解析する環境の整備というものが進めたのです。

そしてまずは、個人情報を扱う環境としての信頼を得るためにDeepMind(囲碁AIで知られるプログラム「AlphaGo」などを開発しているイギリスの人工知能企業)はブロックチェーンを活用して患者の個人情報を追跡できるシステムを計画しました。

これにより個人情報を管理しながら保護と改ざん防止を行うことが可能に。

そして、AI(人工知能)と融合させた医療サービス「Doc.ai」は大量の医療データに対し、AI(人工知能)を活用して解析し、医師を支援する情報を提供するというサービスを可能にしました。このように、ブロックチェーンとAI(人工知能)技術を結集させた新たな試みが行われているのです。

さらに、AI(人工知能)によるディープラーニングによる判別や情報の最適解を得ることができるようになり、今後は、医師不足の解消、医療ミスの軽減につながることが期待されています。

このように、AI(人工知能)とブロックチェーンの技術を組み合わせることで、医師不足の問題にも対処していこうという動きが進み、特に医療の世界では注目されているのです。

 

都会のビルのイメージ

今回は、ブロックチェーンの技術とAI(人工知能)によるテクノロジーについてお話ししました。

ブロックチェーンの技術はビットコイン開発の工程で生まれ、その特徴として分散型の台帳技術であり、非中央集権型の管理が可能になったり、改ざんに強かったりといったことがわかりましたよね。

また、ブロッチェーンは仮想通貨だけでなく、その安全性などから他の分野での利用も期待されています。特に情報が閉鎖的になりがちな医療分野では、プライパシーを守りながら、医療情報を共有するためのプラットフォームの構築が進められつつあるということでしょう。

ブロックチェーンとはとても高度な技術が用いられ、安全性が担保されている技術。また、ブロックチェーンとAI(人工知能)が組み合わさり、さらなる進化が期待できます。

これからさらにブロックチェーンという言葉やAI(人工知能)と一緒に活用される機会が増えていきそうです。

今後も、ブロックチェーンとAI(人工知能)のキーワードに注目して、情報を仕入れていくとより新しいテクノロジーについて知識を深めて、新しい未来に対応できる人になりましょう。

コメントをどうぞ

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました