DX(デジタルトランスフォーメーション)

企業には必須!おすすめのERPパッケージを特徴ごとにまとめてみた

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これからのデジタル競争の中で企業が生き残っていくためには、ERPパッケージ導入が欠かせませんよね。

近年「ビッグデータ」という言葉をテレビやインターネットで耳にする機会が増えました。

ビッグデータについて明確な定義はありませんが、一般に従来のシステム設備では記録や保管・解析が困難な膨大な量のデータ群として認識されており、社会・経済の問題解決やこれからのビジネスに役立つヒントを得るためにビッグデータが活用されています。

また、さまざまな分野でAI(人工知能)やIoTなどの最新テクノロジーが活用されはじめ、それらに共通しているのもデータの活用。そしてビジネスは最新テクノロジーを駆使したデジタル競争時代に入り、どの企業でもデータ活用が必須になってきました。

そこで企業がデータ活用を容易にするため導入しているのがERPパッケージです。

すでに導入済みの企業も多いですが、まだだという企業もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は導入前の企業に向け、おすすめのERPパッケージについて特徴などをまとめてお伝えします。

ERPパッケージとは

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ERPパッケージとは企業で主要業務になっている会計・人事・生産・物流・販売などを統合して、データの一元化を実現し業務の効率化・経営の最適化を図れるシステム。

ERPはEnterprise Resource Planningの略語で日本語に訳すと企業資源計画といい、企業で経営資源有効活用を行うために資源を統合管理して経営の効率化を図る手法・概念になります。

大もとは1970年代にアメリカ生産在庫管理協会が提唱した生産管理方式のMRP(Material Resource Planning/資材所要量計画)で、その後1980年に適応範囲を広めたMRP2(製造資材計画)に発展し、そこからさらに進化してERPが誕生しました。

そしてERP(企業資源計画)の考え方をシステムに反映させたのがERPパッケージなのです。

ERPパッケージと基幹システムとの違い

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企業人の中にはERPパッケージについて「ERPパッケージ=基幹システム」と捉えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにこの認識は間違いではありません。

ただし厳密に言えばERPパッケージと基幹システムには決定的な違いがあり、分けて考える必要があります。
基幹システムとは生産管理システム・販売管理システム・在庫管理システム・会計システムなど、主要業務で稼働しているシステムを指しており、それぞれ独立しているのでデータベース・仕様などが異なっています。

ではERPパッケージと基幹システムの決定的な違いとは何か。

それは各業務の基幹システムが独立しているのか、統合しているのかの違いで、ERPパッケージではさまざまな業務の基幹システムを統合した一元管理を実現します。そしてERPパッケージの導入で次のメリットが得られるのです。

  • システムデータの一元管理
  • データの共有化とデータ活用の促進
  • 経営状況の可視化と迅速な経営判断
  • 業務の効率化・経営の最適化
  • 内部統制と意識改革

上記は従来の基幹システムでは得るのが難しかった内容。すでにERPパッケージはさまざまなベンダー企業からサービス提供されています。そしてERPパッケージは複数の種類があり、それぞれで適用範囲に違いがあります。

今回はその中から「統合型」「コーポネント型」「業務ソフト型」のおすすめERPパッケージを紹介しましょう。

おすすめのERPパッケージ〜統合型編〜

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統合型ERPパッケージは生産管理・販売管理・在庫管理・会計など企業内で行われているすべての業務を統合し、データの一元管理を実現できるシステムです。

統合型は「企業内の可視化」「各部門の連携強化」「業務全体の効率化」などを実現したい企業におすすめします。

そして今回は「GRANDIT」「Microsoft Dynamics 365 Business Central」「Oracle Fusion Cloud ERP」を紹介します。

GRANDIT/GRANDIT株式会社

幅広い企業規模や業種において適応性があるGRANDITは、基本業務の会計・販売・生産・人事・給与など全てを統合できるERPパッケージです。

これまでに蓄積されてきた技術・ノウハウ・経験が集約されているので、導入企業の業務効率と競争力を向上させる強みを持っています。

そして最小限のカスタマイズやコンポーネント型での導入など、ユーザーのリクエストにも対応できます。

GRANDIT/GRANDIT株式会社

Microsoft Dynamics 365 Business Central/株式会社パシフィックビジネスコンサルティング

126言語、43カ国以上の環境に対応し、これまでに196カ国で22万社以上の導入実績を誇っているのが中堅・中小企業向けのMicrosoft Dynamics 365 Business Centralです。

紹介したようにMicrosoft Dynamics 365 Business Centralは世界各国で対応が可能なので、グローバル展開をしている企業に最適な統合型ERPパッケージ。
その特徴には直感的な操作性やマイクロソフト製品との連携、高い柔軟性・拡張性などがあり、3500社を超える世界中のパートナー企業とのネットワークでサポート体制も充実しています。

Microsoft Dynamics 365 Business Central/株式会社パシフィックビジネスコンサルティング

Oracle Fusion Cloud ERP/日本オラクル株式会社

Oracle Fusion Cloud ERPは海外拠点も含めた企業内データを一元管理でき、多角経営などのさまざまなビジネス形態に対応できる統合型ERPパッケージです。

モバイル対応もできるので外出先からデータベースにアクセスし、現状把握から迅速な対応も可能にします。今後はAI(人工知能)機能を充実させて、より高度な意思決定とコンプライアンスの強化を図る予定です。

Oracle Fusion Cloud ERP/日本オラクル株式会社

おすすめのERPパッケージ〜コーポネント型編〜

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今回おすすめするコンポーネント型ERPパッケージは「OBIC7」「EXPLANNER/Z」「SMILE V」です。

コンポーネント型ERPパッケージとは必要な業務機能だけを選択して運用するシステム。企業ごとの体制や仕組みに合わせて機能を追加できる柔軟性があるので、多くの企業がコンポーネント型を導入する傾向があります。

OBIC7/株式会社オービック

OBIC7は会計を主軸として、必要な業務機能を選択して構築していくコンポーネント型ERPパッケージです。

さまざまな企業規模や業種・業態に幅広く対応できるOBIC7は必要最低限の導入からスタートでき、場合に応じて機能を追加していくことができます。

そして経営者の期待である「経営の可視化・変化への柔軟対応・・・」などに限りなく応え続け、これまでに20000社を超える企業に導入し2002年~2018年の累計導入社数トップシェアを獲得しています。

OBIC7/株式会社オービック

EXPLANNER/Z /NEC

EXPLANNER/Zは販売機能を軸とし、生産・会計・債権・債務・原価の基幹システムから自由に選択し組み合わせた導入が可能になっています。

多通貨・多言語に標準対応しており、OS・ミドルウェア・データベース管理システムをMicrosoft製品に統一すれば安定した運用が可能。またAI(人工知能)やIoTと連携し、高精度データを活用した経営の可視化と意思決定の支援を行ってくれます。

EXPLANNER/Z /NEC

SMILE V/株式会社大塚商会

SMILE Vは約40年の歴史を持つコンポーネント型ERPパッケージです。

販売・会計・人事給与を中心にしてCRM・CTI・業種別製品・ワークフロー・ドキュメント管理・スケジューラ・コミュニケーションから、必要な機能を組み合わせて自社に適したシステム構築を行います。

これにより情報共有が容易になり、二重入力などの手間が省かれて業務の効率化・自動化が図れます。

SMILE V/株式会社大塚商会

おすすめのERPパッケージ〜業務ソフト型編〜

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業務ソフト型とは販売・生産・会計など単独業務のERPパッケージで、会計管理システムや生産管理システムが該当します。

そして今回おすすめするのは「SuperStream」「クラウドERP freee」「Galileopt NX-Plus」です。

SuperStream/株式会社日立システムズ

SuperStreamは会計・人事給与を中心にリアルタイムで経営状況の可視化を行い、企業経営を強力なバックアップで支えます。

またその他の業務機能との連携も可能であり、これまで7000社以上の導入で培われたノウハウを用い、日立システムズによる導入から設計・構築・運用・保守に至るまでの一貫したサポートで、安心できるシステム刷新が可能です。

SuperStream/株式会社日立システムズ

クラウドERP freee/freee株式会社

会計ソフトとして有名なクラウドERP freeeは会計・人事労務のデータ管理を一元化し、これまで経理業務などで必要だった手間や煩雑な作業を解消して効率化と内部統制を図ります。そして一元管理されたデータから経営状況の可視化を行い、意思決定をサポート。

既存のさまざまなシステムとの連携も可能で、その際は新たに発生するコストを抑えてスムーズな導入が行えます。

クラウドERP freee/freee株式会社

Galileopt NX-Plus/株式会社ミロク情報サービス

Galileopt NX-Plusは財務を中心にした業務の効率化と経営状況の可視化で、企業経営の最適化を実現する業務ソフト型ERPパッケージです。

業務ごとに機能を追加できるので最低限の導入から始めることも可能であり、FinTechの活用やあらゆるシステムとの連携でさらなる業務効率の向上も期待できます。

Galileopt NX-Plus/株式会社ミロク情報サービス

ERPパッケージを導⼊するときに⾏うべき準備

準備をしようとするイメージ

ERPパッケージの導⼊を成功させるためには、その前段階になる準備が要です。そこでERPパッケージ導⼊でするときに⾏うべき主な準備についてお話しましょう。その準備は次の3つです。

  • 導入に向けた体制作り
  • 明確な導入目的
  • ERPパッケージの選定

最初に行うのが「導入に向けた体制作り」。

プロジェクトチームを結成し権限や報告・意志決定方法などを決めておき、ERPパッケージ導⼊を成功に向けて進められるように体制作りをします。

そして成功に向けて一番重要なのが「明確な導入目的」です。

企業によって内部事情や既存システムの状況はそれぞれで異なり、最初にそれらの現状を徹底的に調査分析して課題を抽出します。そして洗い出された課題は「解決が必要な具体的な課題」であり、これが「明確な導入目的」なのです。

では「なぜ明確な導入目的が重要なのか」。

明確な導入目的を出すことは、ERPパッケージの選定で重要な要件になる種類選び・導入コストの計算や運用後の費用対効果を出すなどができ、ERPパッケージ導⼊を成功させるための計画を立案しやすくなるのです。

そのため最初の調査分析を細かく行うことで目的がより明確になり、綿密な計画立案も行えます。ERPパッケージを導入する際は紹介した3つのポイントを十分理解して準備を進めましょう。

 

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ERPパッケージは企業で行われている主要業務を統合してデータの一元管理を図り、業務の効率化・経営の最適化が実現できるシステム。

企業人の中にはERPパッケージについて「ERPパッケージ=基幹システム」と捉えている方もいらっしゃいます。しかし厳密には各部門で独立しているのが基幹システムで、ERPパッケージはそれらを統合し一元管理を行えるシステムなのです。

そしてERPパッケージの導入で次のメリットが得られます。

  • システムデータの一元管理
  • データの共有化とデータ活用の促進
  • 経営状況の可視化と迅速な経営判断
  • 業務の効率化・経営の最適化
  • 内部統制と意識改革

またERPパッケージには複数の種類があり、今回は次の「統合型」「コーポネント型」「業務ソフト型」のおすすめERPパッケージを紹介しました。

統合型ERPパッケージ・・・すべての業務を統合しデータの一元管理を実現できるシステムです。
  • GRANDIT/GRANDIT株式会社
  • Microsoft Dynamics 365 Business Central/株式会社パシフィックビジネスコンサルティング
  • Oracle Fusion Cloud ERP/日本オラクル株式会社
コンポーネント型ERPパッケージ・・・必要な機能だけを選択して運用するシステムです。
  • OBIC7/株式会社オービック
  • EXPLANNER/Z /NEC
  • SMILE V/株式会社大塚商会
業務ソフト型ERPパッケージ・・・販売・生産・会計など単独業務のERPパッケージです。
  • SuperStream/株式会社日立システムズ
  • クラウドERP freee/freee株式会社
  • Galileopt NX-Plus/株式会社ミロク情報サービス

ERPパッケージ導⼊を成功させるためには次の準備項目が重要であり、十分理解して準備を進めてください。

  • 導入に向けた体制作り
  • 明確な導入目的
  • ERPパッケージの選定

現在日本ではデータ活用が重要であるデジタル競争で淘汰されないために、多くの企業では業務をデジタル化していくDX(デジタル・トランスフォーメーション)が推進されています。そしてDX化の一環なのがERPパッケージの導入です。

今回紹介したように業務の効率化・経営の最適化が図れるERPパッケージ導入は企業にとって多くのプラスがあるので、導入されていない企業は前向きにERPパッケージ導入を検討してみましょう。

【お知らせ】

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