教育

ICTとは何かを解説!子供教育に役立つメリットが分かります!

ICT教育のイメージ

ICTは、最近聞くようになった言葉なので「ICTとは何だろう」「子どもの教育とはどう役立つのだろう」と疑問に感じる方もいますよね。

ICTとは、「Information and Communication Technology」の略語で、情報伝達技術や情報通信技術などと訳されます。簡単に言うと、「IT」に「コミュニケーション」の要素を含めたもので、人と人、人とモノそれぞれの間で情報技術を使って情報や知識を共有すること。

しかし教育とセットで語られることが多いので、ICTとは教育の現場でパソコンやタブレットを使ってインターネットを使うこととイメージする方も多いです。では具体的にはどういうものでしょうか。

そこで今回は、なぜICTとは教育とセットで語られるのか、そのメリットとは何か詳しくご紹介していきます。

ICTと似た言葉のITとは

パソコンのイメージ

ICTについて知る前に、こんがらがってしまわないようにまずは、ICTと似た言葉「IT」の説明からしていきましょう。

ITとは、「Information  and  Technology」の略語で、情報技術などと訳されます。具体的には、コンピューターのデータ通信に関する技術、インターネットの技術。例えば、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションなどの開発などです。

日本では多く使われている「IT」ですが、実は世界では「IT」より、「ICT」の方が普及しているんです。ですから今は、日本でも国を挙げてICTの普及を行っています。

国を挙げて推進

日本のイメージ

では、これから話をICTに戻して、どのように国がICTを推進しているのかについてお話させていただきます。

総務省では、ICTを日本経済の成長と国際社会への貢献の切り札として活用する方策を様々な角度から検討するICT成長戦略会議」を設置してます。

大きく3つの構成になっていて、1つめは、鉱物や水など資源問題への対策、新たな街作りの推進、そして超高齢化社会への対応などの課題をICTを使ってどう解決していくかの方策を議論。2つめは、ICTを使った新しい産業創出に向けた方策の議論。3つめが、イノベーションの創出実現に向けた情報通信技術政策のあり方について議論しています。

それを総務大臣や大学教授、企業の方達などで議論しているんです。国の本気度が伝わってきますよね。

つくば市とICT

ICTのイメージ

それでは、具体的にICTとは教育の現場でどのように使われているのでしょう。例をまじえメリットについてお話します。

まず始めに紹介するのはつくば市です。茨城県つくば市教育委員会が中心になって、ICT教育を使った事例があります。

グローバル化が急激に進む21世に必要な力のICTを活用したカリキュラムをつくば市教育委員、筑波大学、インテル株式会社で作って、市内の全小中学校で実施して、今では1万人の子どもたちが、電子黒板を使って、発表できるようになっています。

こういった勉強を若いうちから練習していたら、社会人になった時に絶対役に立つでしょう。

他にも学校や家庭から勉強できる「つくば教育クラウドつくばチャレンジスタディ」を2016年か7月に複数の端末間で共通して利用できるようにして、バージョンアップしました。

なんと、このつくばチャレンジスタディは小中学校教材7万問を集録。

どの学年の教材も自分のペースで学習したり、塾に行けない子どものために放課後学習として、利用したり、特別支援学級や病気で入院した子どもたちが利用できるようにしました。

自分のペースで勉強できる

自分で勉強するイメージ

このように、訳があって学校に行けない子どもたちも家で勉強できるのは安心ですよね。また病院に入院している子も学校の授業についていけるため、退院して復学したときも遅れを取り戻すのが楽になります。

そして、自分のペースで勉強できるようになると、分かる子どもはどんどん進んで勉強でき分からない子どもはゆっくりじっくり問題に取り組めます。

これはすごく大きな効果を産むでしょう。学校の先生は一斉授業をする時、どのくらいのペースで進めれば子どもたちが学びやすいのかが難しいと聞きますが、このクラウドだと、そこもカバーしてくれるので、子ども全員のためになるサービスなのが分かりますよね。

子どものレベルに合わせて難易度も変えられる

子供と教育のイメージ

それでは今後はつくばチャレンジスタディの中身をみていきましょう。

このつくばチャレンジスタディのすごいところは、子どもの正答率によって問題の難易度を変えることもできるところ。普通の授業で基礎しか学べなくても、つくばチャレンジを利用することで応用問題も一人で解けるようになります。

これは塾に行けない子どもも助かりますよね。ICTとは、このように教育のレベルをアップしてくれるのです。

地域格差を解消して、プログラミングを学べる

どこでも勉強できるイメージ

ここまでつくば市の事例をお話しましたが、つくば市以外でもICTを利用して遠隔地にプログラミングを教えるところがあります。

プログラミング教育自体は、2020年から必須になりますが、どうしても指導者の数で地域格差が生まれてしまうでしょう。しかしICTを利用することで地域間の格差も解消されるので子どもの教育のために引っ越しする必要もなくなりますよね。

実際のプログラミング教育例としては以下のようなもの。

  • ロボットの組み立てプログラミングとものづくりと関連づけた教育
  • オンライン教材を使ってプログラミング教育 Progateなど有名です。
  • 人形を操作するプログラミング教材とテレワークによる指導で教育
  • SNSや遠隔会議システムで情報を共有しプログラミング教育

国際交流にも

世界のイメージ

プログラミング以外にも他にも、ICTは英語の教育にも活かすことができます。

この英語教育とは具体的には、遠く離れた海外の子どもたちと国際交流という形の教育です。

国際交流は近年のグローバル化にともない重要になってきますよね。

また日本人は英会話が苦手な人が多いので子どもの時から話す癖をつけておくと後々楽になります。そして、ICTによって海外が近く感じられることによって、留学に興味を持つ子どもも増えることでしょう。

このように、ICTとは世界の距離を埋め教育に繋げることができるのです。

先生たちの使い方

先生のイメージ

ここまでは子どもたちがICTをどう利用して役立てているのかをご紹介しました。しかし、子どもを指導する先生側もICTを利用して子ども教育に役立てています。今度は先生のICT利用とはどういうものかご紹介しましょう。

ほとんどの授業で先生が行うことに板書があります。実はこの板書の時間は先生の負担になっています。そして、その板書の間生徒は暇してしまうことも。

しかしICTによってそれをPDF資料などで電子黒板に表示することができるんです。他にも、資料をコピーして配布する代わりに授業支援アプリで各自に配布することによって、先生側は情報を活用することが可能。

このように生徒一人一人に画像や動画などを見せて授業を分かりやすくすることができます。そして、これによって生徒は暇をすることなくまた多彩な教材のもとで教育を受けることができるでしょう。

 

学校のイメージ

これまで、ICTとは何か、教育に利用するとどんなメリットがあるのかお話してきました。

ICTによって、子ども達が自分のペースで勉強できたり、学校に行けない子どもたちが勉強することができたり、地域格差の解消につながったり、プログラミングが勉強できたり、国際交流ができたりと、様々なことができるようになります。

そして、先生側も効率よく分かりやすく教えることができることが分かりましたよね。ICTとは、教育をレベルアップさせてくれるツールだということです。

ICTはこれからより活用されて、その波に乗って子ども達がもっともっと輝ける未来が想像できます。技術の進化によってまた違った使い方もでてくるでしょう。これからの未来を楽しみにしておきましょう。

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