AI(人工知能)ニュース

AIによって仕事がなくなるまでに、あなたが行うべき3つの事

仕事のイメージ

近年目覚ましい発展を遂げているAI(人工知能)。すでに幅広い分野で活躍し始めています。さらなる進化を遂げて、AI(人工知能)がもっとたくさんの知的な作業をこなすようになったら、私たちの仕事はなくなるのではないか、そんな危惧さえ感じますよね。

実際、AI(人工知能)は加速度的にその能力を上げてきており、世の中のたくさんの仕事がAI(人工知能)によって代替される日もそう遠くないと言われています。では、来るべきAI(人工知能)時代に備えるために、私たちがすべきこととはなんなのでしょうか。そこで今回は、AI(人工知能)の発展でたくさんの仕事がなくなる前に、私たちがするべきこと3つをお伝えしましょう。

AI(人工知能)の得意分野を知っておく

数学のイメージ

漠然とAI(人工知能)の発展で仕事がなくなると考えて慌てるだけでは、何の備えにもなりません。まずは、AI(人工知能)に何ができ、何ができないかを把握しておく必要があります。

AI(人工知能)というと、なんとなく全知全能なイメージがありますが、特に得意な分野があります。これから人間の仕事をAI(人工知能)が置き換えていくとすれば、最初は得意分野から人間を置き換えていくでしょう。

AI(人工知能)というのは、そもそもコンピューターです。

コンピューターはそもそも計算機ですから、AI(人工知能)にとっても計算は得意分野と言えます。
1+1のような単純な計算はもはや電卓で十分ですが、例えば、銀行の融資審査のような高度な「計算」も、実はすでにAI(人工知能)で代替され始めています。

みずほフィナンシャルグループでは、中小企業を対象として、AI(人工知能)を活用して貸付先の返済能力を自動で審査するシステムの使用開始を予定しています。これまでは、銀行マンが貸付先の様々な情報を元に貸付の可否や額を決めていたのを、AI(人工知能)が代わりにやってしまうのです。将来、AI(人工知能)によって銀行マンのそうした仕事はなくなるかもしれません。

さらにAI(人工知能)は、大量のデータから統計的に判断を下すことに優れています。

動画サイトの「あなたへのおすすめ」などが身近な例です。実はYoutubeではすでに、AI(人工知能)にデータからユーザーの好みを分析させることで、「あなたへのおすすめ」を表示しています。なんとそうしたおすすめに誘導されて再生された動画が、Youtubeの全体の視聴時間の約70%にものぼっています。

つまり、AI(人工知能)は「計算」と「統計」を得意とし、それにまつわる仕事からなくなる可能性が高いということなのです。AI(人工知能)の得意分野を知ることで、その仕事が今後、AI(人工知能)に置き換えられてしまうかを判断することができるというわけです。

AI(人工知能)が不得意な分野を知っておく

クリエイティブなイメージ

AI(人工知能)の得意分野について見てきましたが、逆に不得意な分野とはどのようなものなのでしょうか。それを知ることで、AI(人工知能)の影響によって仕事がなくなる可能性の低い分野を知ることができます。

AI(人工知能)の不得意な分野は、得意分野の反対、つまり、「計算でないこと」と「統計的でないこと」だと言えます。そんなことが役立つような仕事なんて、存在しないような気がしてしまいますが、この「計算や統計でないもの」というのは「クリエイティブ」ということ。

同じ理論に基づいた計算や同じデータに基づいた統計的判断は、誰がやっても答えは同じになるでしょう。一方、

独創性やひらめきに基づくクリエイティブな作業は、それを行う人によって、大きく結果が異なります。
新しいアイディアを生み出し、形にしていくことは、計算や統計では導くことができないため、AI(人工知能)が不得意な分野です。よって、AI(人工知能)が発達してもクリエイティビティが要求される仕事は、なくなる可能性が低いと言えます。

ただ、一見、クリエイティブに見えても、計算や統計によってこなせるような仕事もあり、AI(人工知能)によって、そうした仕事もなくなるかもしれません。

AI(人工知能)にあやつられる側からAI(人工知能)をあやつる側になる

AIを操っているイメージ

いくらAI(人工知能)が発達し、多くの仕事がなくなると言っても、AI(人工知能)をあやつるのは、私たち人間です。と同時に、私たちはAI(人工知能)の判断や指示にすでにあやつられつつあります。先ほど紹介したYoutubeの「あなたへのおすすめ」などはいい例です。

これからのAI(人工知能)時代を生き残っていくには、

AI(人工知能)にあやつられる側ではなく、
AI(人工知能)をあやつる側にいる
必要があるのです。

それも、AI(人工知能)の発達によって仕事がなくなる前に、すなわち、

いま、いかにAI(人工知能)をあやつっていくか、ということを能動的に考えなくてはなりません。

AI(人工知能)をどうあやつり、何を生み出していくかを考えることができるのが、まさに「クリエイティブ」ということ。今のうちから、例えば、芸術や思想などの知識を蓄え、普通とは異なる様々な世界の見方を獲得することで、クリエイティブな思考を手に入れる。そうして、来るべきAI(人工知能)時代に備えるべきでしょう。

 

クリエイティブなイメージ

いかがでしたか。ただただ漠然と「AI(人工知能)によってどんな仕事もなくなるのではないか」と慌てるのではなく、AI(人工知能)は何が得意で、何が不得意かを知っておくことが重要だというお話をしてきました。

AI(人工知能)の得意分野である「計算」や「統計」で行う仕事はなくなる可能性が高い一方、「計算」や「統計」が当てはまらない「クリエイティブ」な仕事はなくなる可能性が低いので、AI(人工知能)をあやつることのできるようなクリエイティビティを身につけておきたいですよね。

今回は、AI(人工知能)の発展で仕事がなくなる前に、私たちは何をするべきなのかをお伝えしました。来るべきAI(人工知能)時代のために、今からしっかりと備えておきましょう。

参照元 みずほFG AIで融資審査 国内大手銀初、中小企業対象 | 毎日新聞
YouTube視聴時間の7割超はAI利用のレコメンドから--最高製品責任者が語る | CNET JAPAN

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