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子どもにAIの意味って何?と聞かれて困った時の回答事例を7つ紹介!

子どもにAIの意味って何?と聞かれて困った時の回答事例を7つ紹介!

このところ、「AI(人工知能)」という言葉をどこやかしこでよく聞きますよね。私も先日、小学生の甥っこ(おいっこ)から「AI(人工知能)って生きているの?」「AI(人工知能)と仲良くできるの?」「結局AI(人工知能)ってなに?」とストレートにAI(人工知能)の意味を聞かれて、ちょっとうろたえてしまいました。

はじめは意気込んで、「AI(人工知能)はね~、人間のように覚えたり、考える力がすごくて…」と説明を始めたのはいいものの、AI(人工知能)にもいろんな種類があって特技も違うし… 「わー 何だかAI(人工知能)の意味を子どもにわかるように説明するのは難しい!」ということに気づいてしまったんです。

今の子ども達は、生まれたときからスマホやコンピューターゲームに囲まれて、AI(人工知能)をイメージしやすいのは確かです。それに比べて、私たち大人にとってAI(人工知能)の進化はすごすぎて、ついていくことがなかなか難しくなってきましたよね。

このままでは子どもにうまく説明できないし、恥をかいてしまう!と私も「AI(人工知能)」のことをわかりやすく説明できるように、ちょっと勉強してみることにしました。

そこで、今回は子どもに「AIってなに?」とAI(人工知能)の意味を突然聞かれても、「よしよし任せて~」とスラスラ答えられるような回答事例を7つ作ってみました。皆さんにも、ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。

質問1:AI(人工知能)ってなんかの略なの?

AI(人工知能)の言葉定義イメージ

まず、AI(人工知能)の意味を説明する前に、正式名称は知っておきましょう。

AI(エーアイ)の正式名称は
Artificial Intelligence (アーティフィシャル インテリジェンス)。

Artificial(人工的な)Intelligence(知能) という意味でAIは「人工知能」と呼ばれているんです。言い慣れない言葉なので…なんだか舌がこんがらがっちゃいますが、これが説明できるだけでも鼻が高くなっちゃいますよね!

質問2.AI(人工知能)の意味って何?

AI(人工知能)の意味を探すイメージ

甥っ子に「読んで字の通り、AIは人工的な知能だよ!」と説明したら「それじゃあ、意味になっていない!わからないよ」とクレームがでちゃいました。

それなら…「たとえば学校で新しいことを学んだり、考えたり、どちらが正しいか決めたり、そのような人間の脳ができることを、代わりにコンピューターにやってもらう技術のことよ」とAI(人工知能)の意味をざっくりと説明すると、何となくわかってくれました。

ただ、ひと口にAI(人工知能)といってもコンピューターゲームのキャラクターを動かすAI(人工知能)から、人と会話ができる「スマートスピーカー」、囲碁のトップ棋士に勝利するAI(人工知能)まで技術のレベルはさまざまで、はっきりとした定義はありません。

ですが、これまで人間だけが持っていた「知能」が、AI(人工知能)も身に付けることができるようになったのは間違いありません。

※もっとAI(人工知能)の意味を詳しく知りたいなら、コチラの記事もわかりやすいですね!↓

質問3.なんで急にAI(人工知能)ブームになっちゃったの?

AI(人工知能)が人気の理由なイメージ

まず「ディープラーニング」という技術が進んだことが一番の理由です。この「ディープラーニング」とはひと口で言うと、人間の脳のしくみをAI(人工知能)がまねて「自分でこうしよう!」と考えてくれることなんです。

ここで「人間の脳のしくみ」と、いとも簡単に言っちゃいましたが、人間の脳には千数百億個ともいわれる「ニューロン」という神経細胞があり、複雑に結びつくことで、いろんなことを考えたり覚えたりしています。この脳のしくみを簡単にしてコンピューターでも再現できるようになったことで、人間にしかできないこと(学習、記憶、推測、判断など)が、コンピューターでもできるようになったのです。

たとえば「猫」と「犬」を見分けるとき、人間であれば体の大きさや顔の作り、動き、鳴き声など、いろんな情報からすぐに「あっ!猫だ」とわかりますよね。

少し前のAI(人工知能)は「耳の形」「ひげの付き方」「歩き方」など、一つ一つ人間が丁寧に教えこまないと何もわからなかったのですが、この「ディープラーニング」によって、「猫」と「犬」を区別するための「目の付け所」をAI(人工知能)は自分で学習してくれるようになったんです。

つまり「ディープラーニング」によって「自分で学ぶAI(人工知能)」が普及してこんなにブームになったんですね!

実はAI(人工知能)のブームは、今で『第3次』を迎えています。第1次〜第3次のブームにはそれぞれ特徴があって、AI(人工知能)に大きな革新があったタイミングでブームが起きています。私たちの知らないところで、今までにもずっと注目されていたなんて…驚きですよね!

質問4. AI(人工知能)は人間と同じような感情を持てるの?

感情のイメージ

SFの世界では、AI(人工知能)ロボットが人に恋したり、人類を滅亡させようとする話はよくありますが、近い未来に、はたしてこんなロボットが本当に現われるのか、大人でもよくわかりませんよね。

でも実際、ソフトバンクが2015年に発売した「ペッパー」は、人間の気持ちをまねができるようになったんです。

まず人間は「見る」「聞く」「知る」など外から入ってきた情報に、先ほどお伝えしたニューロンが反応し、その他人間の持ついろんなホルモンの影響をうけることで、「うれしい」「悲しい」などの気持ちがわきあがってきます。このメカニズムをコンピューターに覚えさせることで、ロボットにも感情が持てるようになったわけです。

たとえばペッパーが、将棋棋士の羽生善治と花札で対戦して、負けた時は「怒り」「悔しい」という感情を持っていましたが、そばで観戦していた開発者が笑顔になったとたん、ペッパーが空気をよんでポジティブな感情に変わったのです。つまりあの人が笑顔になったということは、うれしいことなんだ!と周りの人の様子から、自分で新しい感情を学ぶことができたといえます。

このままいけば、いずれAI(人工知能)ロボットは、ドラえもんのように落ち込んでいる人に慰めの言葉をかけたり、人間に似た感情をもつことも可能になるでしょう。そうなると、AI(人工知能)ロボットに悩みを打ち明けたりして仲良くなれそうですよね。ただ宿題をやってもらえるかはわかりませんが…

※AIに感情はあるの?もっと詳しく知りたい人は、コチラも参考になります↓

質問5.じゃあ、AI(人工知能)は生きているの?

AI(人工知能)の命についてのイメージ

ここまで読んでくださった方ならAI(人工知能)の意味をよく理解されていますが、AI(人工知能)は、人間の脳ができることをコンピューターにかわりに肩代わりさせる技術のことですよね。なのでAI(人工知能)に本当の「命」が宿っているわけではなく、プログラムの一つと考えられます。

たとえば、人間にはみな「親」がいて遺伝子を引き継ぎながら子孫を残していますよね。そういう意味では、AI(人工知能)は、子孫を残せないので「生物」とは言えませんが、もっともっと進化して人間と同じような感情を持つようになると、「生きている」ようにも見えてくるに違いありません!。

ちょっと難しい話になりますが、人間はこれをやっていると「楽しい」「うれしい」とか、生きがいのようなものがありますよね。それが生きる目的にもなっているはずです。でもAI(人工知能)にそれを求めることは難しいのです。あくまでも人間によって作られたものなのですから。なのでAI(人工知能)は自分の意思ではなく、人間の技術で生かされているともいえます。

質問6.AI(人工知能)も死んじゃうの?

死のイメージ

AI(人工知能)が死ぬことがあるのかなんて…大人にとっては、本当に答えるのに難しい無邪気な質問ですよね。

たとえばロボットであれば、身体を作っているハードウェアが壊れたときに「死んだ」ともいえますが、プログラム自体は存続しているので、また使うことができます。

つまり、AI(人工知能)は人間と違って、ハードウェアである身体が動かなくてもプログラムが残っていれば、違う身体にインストールしてまた使うことができるんです。なので、「死」の考え方が人間とは根本的に違いますが、何をもって「死」と考えるかがポイントになります。

今や、子どもたちの間では「何でもリセットすれば元通りになる」という考え方が浸透し始めていますが…AI(人工知能)の「死」については、いろんな見方が当てはめるのできるので答えを出すのは難しいところです。これを機会に、家庭で話し合ってみるのもいいですよね!

質問7.将来はAI(人工知能)に乗っ取られちゃうの?

AI(人工知能)が人になりかわるイメージ

ちまたでは「AI(人工知能)は人間より賢くなって、いつかは人間を超えてしまう日がやってくる!」という物騒な話をよく聞きます。将来を担う子供たちにとっては、よりAI(人工知能)が身近になっていくので、人ごとではないですよね!

確かにAI(人工知能)は、あっという間にたくさんのデータを覚えたり、自分で考えたりできるようにもなりましたが…そうは言っても『感情表現』はまだまだ苦手です。先ほど「ペッパーくんが、人間の感情をまねができるようになった」とお伝えしましたが、この感情も人間がパターンをインプットしたものを再現しただけなので「自発的に感情が湧き出てきた」というものとは少し違います。

たとえば、友だちが泣いていたら自然とハンカチを差し出したり、スポーツの応援で一喜一憂したり…微妙な、生身の人間の心の動きはAI(人工知能)には難しいのです。

AI(人工知能)がどんどん人間に近づいていくと、「いつかは乗っ取られるんじゃないの!?」と不安に思いますが、この人間ならではの「いたわり」「心配り」「安心感」などが必要とされる仕事はたくさんあります。

身近なものでは小中学校の先生、心理学者、内科医・外科医など…私たちの『生き方』や『いのち』に関わる分野では、やはり人間の温もりが必要ですよね。温かい手で「大丈夫だよ!」と握ってもらえると落ちつきますし、まだまだ人間の出番はたくさんあるはずです!

それに、AI(人工知能)は何でもできる万能な存在というわけではありません。なので、将来人間のすべての生活や行動がAI(人工知能)に奪われてしまう…なんてことは起こりません。今のうちに、人間が得意とする、友達とのコミュニケーション力や柔軟な発想力、判断力などを鍛えておくといいですよね。その能力さえあれば、「AI(人工知能)の暴走」を防ぐこともできますし、それを生かした新しい仕事が現れるに違いありません。

つまり、しっかり「学び」、ある時は友達と「けんか」をしたり、楽しい映画や漫画、本を読んで笑ったり、悲しんだり…人間にしかできないことを、子どもの頃から経験していれば、しっかり判断や管理ができる人間になり、AI(人工知能)に乗っ取られることはありませんよね。

まとめのイメージ
さて今回は、子どもにAI(人工知能)の意味って何?と聞かれて困った時の回答事例を7つ紹介しました。

それにしてもAI(人工知能)の意味を、子どもにわかりやすく伝えるのは本当に難しいですよね。では、もう一度、7つの回答事例をざっくりと振り返ってみましょう。

  • Q1. AI(人工知能)ってなんかの略なの?
    Artificial Intelligence (アーティフィシャル インテリジェンス)の略です。
  • Q2.AI(人工知能)の意味って何?
    学校で新しいことを学んだり、考えたり、どちらが正しいか判断したり、人間の脳ができることをコンピューターに代わりにやってもらう技術なんです。
  • Q3.なんで急にAI(人工知能)ブームになっちゃったの?
    「ディープラーニング」という技術によって、人間が一つ一つ丁寧に教えなくても自分で学んでいくAI(人工知能)が登場したから。
  • Q4.AI(人工知能)は人間と同じような感情を持てるの?
    ペッパーのように、人間に似た感情を持つロボットも登場しています。ただ、その感情もロボットが勝手に身に付けたものではなく、人間がコンピューターに覚えさせたものだということを忘れないで!
  • Q5.AI(人工知能)は生きているの?
    AI(人工知能)は人間のように、子孫を増やしていく「生物」ではなく人間によって作られたものです。でも、AI(人工知能)に感情を持たせることで生きているようにみえることもあるでしょう。
  • Q6.AI(人工知能)も死んじゃうの?
    とっても難しい質問ですが、身体を作っているハードウェアが壊れた時点で死んだともいえますが、プログラムはまだ生きています。何をもって「死」とするか、親子で考えてみるのもいいですよね。
  • Q7.将来はAI(人工知能)に乗っ取られちゃうの?
    うーん、これも難しい! 未来のことは誰にもわからないのですが、でも人間としてやるべきこと(勉強、運動、遊び、お手伝い…)をしっかりやっていれば、将来はAI(人工知能)に乗っ取られる前に、危機を感じてちゃんと対応できる人間にきっとなれます!

実は私も毎日、新聞やWebでAI(人工知能)関連の記事を読んでいますが、今回、子どもにも理解できるようにもう一度頭を整理していると、からまった糸がほどけるように、何だかスッキリしてきました。ここまで読んでくださった皆さんも、この機会にぜひお子さんと一緒にAI(人工知能)について話し合ってみてください。

これからAI(人工知能)はどんどん進化して子どもたちが大人になるころには、AI(人工知能)と共存する生活が当たり前になっているはずです。そのうち「このAI(人工知能)ロボット、どうやって使うの?」と、成長した今の子ども達に教えてもらっているに違いありません(笑)。知識が逆転する日も近いかもしれませんが、想像すると何だかワクワクしてきますよね!

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